リボン(フランス・絵本)
Le Ruban
カテゴリー: IBBY オナーリスト、絵本/picture books
2018_イラストレーション作品(フランス語)
『リボン』
絵本に付いている黄色のリボンは、一見、普通の栞紐に思われるが、付いているのは天ではなく地の部分。このただのリボンが、魔法のように二次元の絵本を三次元に変える。固体から液体に、抽象から具現にと、すべてが見事に変化する。読者はこの美しいリボンを動かすことで、このゲームに参加する。リボンは風船の糸、ティーポットが注ぐお湯、靴紐、ヘビの胴体や舌、綱渡りの綱などになる。イラストレーションは美しい青、白、黄で表現されている。単純なリボンのアイディアがページに生命を宿らせ、読者はリボンによって新しい物の見方を教えられ、驚かされることになる。
画家について 1983年生まれ。国立応用美術大学で学んだ後、ストラスブール装飾美術学校、ロンドンの王立美術学院でイラストレーションを専攻。毎回、特色ある素地を築き独自の作品を生みだす。基盤には単純な原理があり、それを持ち前の知性と緻密さで発展させていく。2015年ボローニャ・ラガッツィ賞フィクション部門特別賞を受賞した「ライオンの部屋」(2014)は舞台を原理としていて、変化する背景を背に登場人物が出てくる。他の作品に「狩りをする子」(2015)、「パレード」(2009)がある。
日本語版
『リボン』きたむらまさお 訳/大日本絵画/2018
出版社 | Albin Michel Jeunesse |
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初版年 | 2016年 |
ISBN | 978-2-226-32927-1 |
ページ数 | 40頁 |
サイズ | 20×14 |
対象年齢 | 3歳から |
キーワード | りぼん 想像 |
Le Ruban
- 2016
- 40 pages
- 20×14
- ISBN 978-2-226-32927-1
- Ages 3 +