息(南アフリカ・読みもの)
Asem
2018_文学作品(アフリカーンス語)
『息』
バリーズ・バーナードは父を憎んでいた。いつか復讐してやろうと、旅行かばんに殺鼠剤を隠し持っている。ただし殺せるほどではなく、数日苦しむ程度の分量だ。幼い頃に父にベルトで打たれたり、泥酔する父を見たりするたびに、復讐心がふくらんだ。バリーズはあるパーティーで逮捕される。警察から出された条件に従えば、刑務所に収監されなくてすむという。その条件とは、隔離された農場で父と一緒に6週間過ごすことだった。農場でバリーズは、父の真の姿を知る。ベッドの下のブランデー以外にも、父が深刻な秘密を抱えていたことに、次第に気付いていく。10代の若者に向けて、依存症、立ち直る機会、自分を発見する本当の意味を伝えている成長物語。
作家について ナミビアのベサニー生まれ。現在は、南アフリカ共和国の東ケープ州在住。14歳の時に書いた短編小説が雑誌に掲載され、1998年に長編デビュー作「最後のダンス」を出版。初めてのYA「ガイコツは服を着ない」は2002年のIBBYオナーリストに選ばれた。
出版社 | LAPA |
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初版年 | 2016年 |
ISBN | 978-0-7993-7903-7 |
ページ数 | 256頁 |
サイズ | 20×13 |
対象年齢 | 13歳から |
キーワード | 父/息子 DV 暴力 依存症 |
Asem
- 2016
- 256 pages
- 20×13
- ISBN 978-0-7993-7903-7
- Ages 13 +