明日はべつの国(ベルギー・読みもの)
Morgen is een ander land
2018_文学作品(オランダ語)
『明日はべつの国』
主人公は、ひとりの少女。少女はトラックの荷台に隠れていて、1頭の馬と母親、親友のコンパス船長と一緒に、別の国へ行く途中だ。その国では、壁が揺れることも、家が崩れることも、雲ひとつない空に雷のような音が響くこともないはずだ。眠っている母親を見守りながら、少女は宇宙旅行や新しい家を想像する。そして、何もかもが破壊されてしまった故郷の街を思い出す。父親は、一緒に逃げると言ったのに、今はいない。作者は、詩のような文体であちこちへとぶ少女の内面を綴っている。背景にある厳しい現実と、少女の豊かな想像力の対比が興味深い。
作家について 1972年生まれ。子ども向けだけでなく、大人向けの戯曲や小説も手がける作家。念入りに物語を組み立て、短い文章で個性的な人物を描く。明快で的を射た言葉やスタイル、力強いイメージを用いて、哲学的な深いテーマに取り組む。邦訳作品に、『ロージーとムサ』、『ロージーとムサ パパからの手紙』(いずれも 久保谷洋 訳/朝日学生新聞社/2012)がある。
出版社 | Querido |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 9789045119915 |
ページ数 | 54頁 |
サイズ | 25×20 |
対象年齢 | 7歳から |
キーワード | 戦争 難民 |
Morgen is een ander land
- 2017
- 54 pages
- 25×20
- ISBN 9789045119915
- Ages 7 +