わたしがいどんだ戦い 1939年(アメリカ・読みもの)
The War that Saved my Life
2017_理解を深める本
『わたしがいどんだ戦い 1939年』
10歳のエイダは、一部屋しかないロンドンのアパートに暮らしています。片方の足が生まれつき内反足のエイダは、3つの戦争と向きあうことになります。ひとつめの戦争は第二次世界大戦で、ふたつめの戦争は母親との戦いです。エイダは母親に虐待されていたのです。母親は、障害のあるエイダを恥ずかしく思う気持ちから憎しみを抱くようになります。気にくわないことがあるとエイダに暴力をふるって、世間に対する不満を解消させていました。そして、とうとうエイダの心のなかで3つめの戦争が起こります。幸せに暮らしたい気持ちと、自分は愛される価値がないという思いこみが激しくせめぎあうのです。しかし、弟といっしょにロンドンから疎開し、そこで出会った人びとから温かい手を差しのべられ、エイダの心の傷は少しずつ癒されていきます。本作は、障害のある人の身の上を綴った物語というだけでなく、レジリエンス(自らの回復力)、そして人のやさしさが与える回復力の物語ともいえます。2016年のニューベリー賞次点作。シュナイダー・ファミリーブック賞受賞。
出版社 | 出版社:Dial books(Penguin) |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-0-8037-4081-5 |
ページ数 | 316頁 |
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The War that Saved my Life
- 2015
- 316 pages
- ISBN 978-0-8037-4081-5