こいぬとこねこのおかしな話（読みもの・原作チェコ）

『こいぬと こねこの おかしな話』

森の家で仲よく暮らす、こいぬとこねこの愉快なエピソードを10話収める。もともと作者が幼い娘のために作った連作が、新聞に連載されて人気を博し、チェコでは児童文学の古典となっている。屈託のないこいぬとおしゃまなこねこのやりとりには何ともほのぼのとした味があり、作者の手になる素朴な挿し絵も楽しい。日本でも1968年の初訳以来、幼年童話として親しまれてきた作品。今回は訳者と版元をかえて文庫化されたが、読んであげれば学齢前から楽しめる。（福本）