救出計画(スペイン・読みもの)
Plan de rescate
IBBYバリアフリー図書2023_障害が描かれた本
『救出計画』
この物語の語り手は車いすを使っている少女ノエラ。彼女と支援学級の生徒たちにとって、それはいつも通りの一日の始まりでした。
突然警告音が鳴り響き、普段のおだやかな静けさが一転して、大混乱に。学校が封鎖され、先生たちがいなくなると、ノエラと4人のクラスメイトたちは自分たちの日常を取り戻すための計画を立てました。
この児童文学は、2019 年にアグスティン・フェルナンデス= パス賞(スペインの児童文学作家の名を冠する文学賞)の「平等のための賞」を受賞しました。友情、チームワーク、自分の強みを活かすことを軸においたユーモラスなサスペンス・ストーリーです。キャラクターはよく作り込まれていて、多くの読者は、生徒たちを見くびっている愚かな大人たちにあきれて白目をむくようなノエルに共感することでしょう。様々な障害のかたちをリアルに描くだけでなく、障害者を差別する能力主義の社会を巧みに批判しています。障害者にとっての障壁は、障害そのものではなくアクセシビリティの欠如だと気づかせてくれる本です。
出版社 | Edicións Xerais de Galicia |
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初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-84-9121-728-2 |
ページ数 | 176頁 |
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Plan de rescate
- Yáñez, Antía|Teimoy, Xiana
- Edicións Xerais de Galicia
- 2020
- 176 pages
- ISBN 978-84-9121-728-2