ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス（読みもの・原作ドイツ）

『ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス』

時は中世、闇夜に人形劇団の馬車から少年クニルプスが悪名高い盗賊騎士ロドリコ・ラウバインの従者になるために逃走する。ところがこの騎士は気弱で心優しく、世を欺くために自分で噂を流し、山奥の城で静かに過ごしていた。善悪の区別ができる大人になりたいと願うクニルプスとラウバインは互いを思い合うようになる。気弱い王様、活発な姫、魔術師に竜と役者がそろい、本当の悪を倒すための物語が動きだす。エンデの未完の遺作を完成させたもの。（神保）