草原のライオン ワニニ（韓国・読みもの・韓国語）

IBBYオナーリスト2022_文学作品

『草原のライオン ワニニ』

メスの子ライオンのワニニが、アフリカ・セレンゲッティの大草原で、困難を乗り越え成長していく物語。本書はシリーズの第1巻で、ワニニの子ども時代の話。体が小さく、狩りの下手くそな
ワニニが、大草原の厳しい生存競争のなかで味わう挫折や苦難が温かく描かれる。第2 巻では、縄張りを守るため、大草原の寒さや暑さ、そして大火に立ち向かうワニニと仲間たちが活躍する。第3 巻は、ワニニと仲間たちがはじめて恋をしたときの物語。ワニニたちは大人になる過程で、自らのなかに愛という未知の感情を発見する。（2022 年12 月現在５巻まで刊行）

●作家について／ 1970 年釜山生まれ。淑明女子大学韓国語文学科卒業。2004 年、短編小説「汽車、いつも光に向かって警笛を鳴らす」で第13 回チョン・テイル文学賞受賞。2006 年、児童文学『ジャージャー麵がのびちゃうよ！』（邦訳：吉田昌喜訳、現文メディア、2010）で、チャンビ・グッド・チルドレンズ・ブック大賞を受賞。第16 回大山創作基金賞受賞。2022 年国際アンデルセン賞候補。ほかに『誓いのプレイボール』（邦訳：神谷丹路訳、小学館世界J 文学、2022）がある。