おじいちゃんのねがいごと（絵本・原作アメリカ）

『おじいちゃんのねがいごと』

鳥好きのおじいちゃんに鳥について教えてもらったわたしたち。特に弟のミロは、物静かな性格だが、鳥を見分けられるようになるだけでなく、命についての深い洞察ができるようになっていた。そんなミロをおじいちゃんも温かく見守っていた。やがておじいちゃんは体が弱っていき、とうとうある日学校から帰ると、おじいちゃんのベッドは空になっていた。おじいちゃんの死を受け止めたとき、ミロは空を飛ぶ大きなハクトウワシを見上げて、おじいちゃんが生まれ変わったと確信する。大切な人との死別のなかにも希望が感じられる。（神保）