ぜったいできるよ！（ニュージーランド・絵本）

IBBYバリアフリー図書2021_ポートレイト

『ぜったいできるよ！』

ジェレミーは、新しい学校に通い始めて緊張気味。初めての出来事に取り組むたびに、「ぼくには無理！」とさけびますが、そのたびに、クラスメイトが「ぜったいできるよ！」と言ってくれました。そして実際、できるようになるのです。毎日のように何かをやりとげ、自信を得ていくジェレミー。プールで泳ぐのは無理だと言われても、とうとうジェレミー自身が「ぜったいできるよ！」と答え、やってのけるようになるのです。
　英語とマーオリ語を併記し、シンプルな言葉や同じフレーズのくり返しのテキストと、見事なイラストで描かれた絵本です。ジェレミーの障害について詳細は書かれておらず、車いすに乗っていることだけがイラストでわかります。ジェレミーはかわいそうな障害者ではありません。ひとりの少年としてしっかり描かれています。登場する子どもたちの肌の色は様々で、人種の多様性も意識されています。