青い月の石(日本・読みもの・日本語)
IBBYオナーリスト2020_翻訳作品(オランダ語から日本語)
『青い月の石』
伝承遊び唄から始まるオランダの冒険物語。少年ヨーストは、青い月の石がほしくて地下世界の王マホッヘルチェを追っていく。地底の国で難問をつきつけられるが、イアン王子とマホッヘルチェの娘ヒヤシンタに助けられ、どうにか地上に戻ることができる。ところが、イアン王子はタブーを侵したせいで愛するヒヤシンタのことをすっかり忘れてしまっていた。そこでイアン王子に記憶を取り戻してもらうため、今度は少女フリーチェも加わった次の冒険が始まる。昔話のモチーフを使い、現実とファンタジーの間に橋をかけた作品。著者のストーリーテリングの妙味を生かした訳文が秀逸。
*訳者について 東京外国語大学英米語学科卒業。1980年代にオランダに在住。帰国後、オランダ語を教えながら翻訳を始める。オランダで愛され、よく読まれている作品か、率直で飾らない自然体のオランダの人たちが描かれているか、自分自身が日本の子どもたちにぜひ読んでもらいたいと思うか、をモットーに、オランダのすぐれた作品を紹介しつづけている。訳書に、アニー・M.G.シュミット『イップとヤネケ』(岩波書店)、『ネコのミヌース』(徳間書店)、トンケ・ドラフト『王への手紙』『ふたごの兄弟の物語』(岩波書店)などがある。
出版社 | 岩波書店 |
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初版年 | 2018年 |
ISBN | 978-4-00- 114244-0 |
ページ数 | 334頁 |
サイズ | 18×12 |
対象年齢 | 9歳から |
キーワード | 月の石、地下世界、旅、冒険 |
- Trans. Yumi Nishimura | Orig. by Tonke Dragt
- Iwanami Shoten
- 2018
- 334 pages
- 18×12
- ISBN 978-4-00- 114244-0
- Ages 9 +