手荷物、わたしの物語（カナダ・絵本・フランス語）

IBBYオナーリスト2020_イラストレーション作品

『手荷物、わたしの物語』

忘れがたい出会いについての物語。移民の生徒たちが書いた15編の詩と、顔をクローズアップした15枚の絵で構成されている。ケベック州ウートルモンの高校で、シモン・ブルリスによる作文指導で、生徒たち一人ひとりが、祖国との別れ、新しい地カナダとの出合い、そこでの模索を詩で語った。本書は舞台化もされ、映画にもなった。ロジェの絵は、さまざまな国から来た若き移民たちの、強さと繊細さをとらえてみずみずしく、胸に迫る。

＊画家について　ケベック州ラヴァル大学にてグラフィックデザインを学ぶ。広告の世界で働いた後、イラストレーション、絵画、文章の仕事に専念。イラストレーションを手がけた子どもの本は20冊。「読書が好きすぎる太っちょ怪物」（2006）でカナダ総督文学賞、「わたしの国ハイチ」（2010）でニューヨークタイムズ賞、サン=テグジュペリ賞、「フライドポテトの王様」（2009）「ミンガン、わたしの村」（2013）でケベック書店協会青少年賞、後者は2014年IBBYオナーリストにも選出された。