思い出の工場(パレスチナ・読みもの・アラビア語)
Masna' al-Dhikrayat
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『思い出の工場』
ジャービルは、架空の工場を作って、大切な人や大切な出来事の思い出をしまい込んでいる。あるときジャービルは、幼なじみのラーフィア、マンスール、アドリーと一緒にアースールの丘の上のイナゴマメの木の下で思い出ゲームをする。ゲームのなかで、いろんな役目を演じると、それぞれの個性の隠れた一面が見えてくる。個性の違いは、同時に互いを補ってもいるのだ。友だちに助けられ、ついにジャービルは、どんなに辛くても自分の思い出を受けいれ、折り合いをつけることが、心に平穏をもたらし、人生を前進させることに気づく。物語のなかで、イナゴマメの木は思い出が生まれ育つ場所のシンボルとなっている。
*作家について ジェリコ生まれ、ラマッラー在住。作品は、英語、イタリア語、ドイツ語にも翻訳されている。詩、絵本、小説、回想録などで受賞歴がある。著書には、2012年IBBYオナーリストに選ばれた「私のコードネームは蝶」(2009)の他、「不在者のための樹」(2013)、「ブンシヤーナの樹; 世界で最も低い場所からの少女の日記」(2014)、「ジンジャー」(2017)などがある。本作は、イッティサーラート賞の最終候補になった。
出版社 | Al-Salwa |
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初版年 | 2018年 |
ISBN | 978-9957-04-136-6 |
ページ数 | 127頁 |
サイズ | 21×15 |
対象年齢 | 13歳から |
キーワード | 思春期、記憶、友情、大人になること |
Masna' al-Dhikrayat
- Ahlam Bsharat
- Al-Salwa
- 2018
- 127 pages
- 21×15
- ISBN 978-9957-04-136-6
- Ages 13 +