みずをくむプリンセス（絵本・原作アメリカ）

『みずをくむプリンセス』

アフリカの乾燥地帯に住むジージーは想像力豊かな女の子。夜空に手を伸ばせば星もつかめそう、草とともに踊り、風とかくれんぼもできる、だからここは私の王国と歌う。でも水だけは想像では湧き出てこない。早朝から長い距離を歩いて母親と水くみに行くのが日課だ。しかし苦労してくむ水は茶色く濁っている。過酷な日々のなかでも「いつのひか きっと・・・」という希望は捨てない。アフリカに井戸を掘るプロジェクトを始めたファッションモデル、ジョージ―・バディエルの話が元になっており、巻末にその活動が紹介されている。（神保）