アーモンド（読みもの・原作韓国）

『アーモンド』

先天的に脳の扁桃体（アーモンド）が小さく感情を表出できない16歳のユンジェだが、そんな彼を母や祖母は優しく見守り育てる。しかし、目の前でふたりが通り魔に襲われ、ユンジェの生活が一変してしまう。転校生のゴニや、同級生の女の子ドラと出会うことで、彼のなかに奇跡のような変化が起きていく。家出したゴニを迎えに行くユンジェには、人を信じるまっすぐな思いと強さがある。誰かに必要とされることは、生きる力になる。そんな希望を感じられる結末だ。大人と子どもの間で揺れる多感な世代の共感を呼ぶだろう。（神保）