夜のあいだに（絵本・原作アメリカ）

『夜のあいだに』

陰気なグリムロック通りにやってきた庭師のおじいさん。毎晩ひっそり仕事をし、町の木々をフクロウ、ネコ、インコなどの楽しい形に刈り上げていく。「こどものいえ」に住む少年ウィリアムは、魔法のようなその技術に心を奪われ、謎の庭師を見つけようとするが…。楽しい木が増えるたび、人びとの笑顔も増え、町の様子がみるみる変わる。庭師が起こす奇跡を、インクや鉛筆などによる伝統的技法をデジタル技術で仕上げたイラストで、美しく幻想的に描く。樹木を装飾的に刈り込む「トピアリー」の魅力を堪能できる。（代田）