ザ・ヘイト・ユー・ギヴ（読みもの・原作アメリカ）

『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ――あなたが くれた 憎しみ』

ギャングが徘徊する街に住む黒人の女子高校生スターは、白人警官が幼なじみのカリルを射殺するのを目撃する。平静を失った彼女に父親は、口をつぐんで身を守れと諭す。警察は、無抵抗の黒人少年を射殺した行為を正当化するため、カリルを極悪人に仕立てた。事実と違う報道に苦しむスターは、カリルのために法廷で証言する決意を固める。アメリカの現実を彷彿させる内容。人種、銃、薬物、貧困などの問題を提示し、最後に、大切なことは声を出すことを諦めないことだと結ぶ。（代田）