海からきた巨人（スウェーデン・絵本）

2018_イラストレーション作品（スウェーデン語）

『海からきた巨人』

孤児のイサベラは粘土人形のオレグを拾って友だちになる。一緒に町に行くが、オレグがぐんぐん成長し巨大化すると、人々は彼を怖がって檻に入れてしまう。ある日、大火災がおき、オレグは檻を脱出し火を消し止める。ところが、市庁舎の屋根に逃れたイサベラを助けようとして火に呑まれ、崩れ落ちてしまう。一年後、オレグは再び形作られ、イサベラと一緒に島に渡り自由な暮らしを始める。
　子どもの弱さ、力と苦悩、そして自由と友情が感動的に描かれている。絵は、白、茶、オレンジ、ピンク、藤色を組み合わせており、不安感を出すと同時に、物語の内容を斬新なイラストレーションで表している。

画家について　1976年生まれ。ストックホルム在住の作家、映画製作者、イラストレーター。デビュー作「ジャングルナイト」（1999）以降、「ムスタファと嵐」（2010）、「地下のルーファス」（2013）、「シグリッドと夜」（2014）の3作品を発表。「ムスタファと嵐を原作とするラジオ番組は、2011年のイカロス賞最優秀ドラマ、2012年ヨーロッパ賞の候補となった。