インク（南アフリカ・絵本）

2018_イラストレーション作品（英語）

『インク』

言葉の不思議さに気づいていく子どもを描いた絵本。読み書きに関する様々なことが登場し、本は最高の友だちだと気づかせてくれる。ティンカは6歳。家族の絵を描いて、ひとりひとり名前を呼んでいく。捨ててあった新聞に絵を描いて友だちを作り、「名前は『インク』でなくちゃ。だって体じゅうに言葉が印刷してあるもの」と言ったりする。インクと友だちになったティンカは文字を読むことの面白さを発見する。
　質感のある紙と、新聞の写真、色鉛筆とクレヨン、インクで描いた素材と他の手描きの素材をデジタル化し、Photoshopでコラージュしている。

画家について　1982年、ケープタウン生まれ。現在、ドイツのマンハイム在住。フリーランスのイラストレーター、ミュージシャンとして仕事をする傍ら音楽を教える。ステレンボッシュ大学、フランクフルト音楽大学で学んだ後、グラフィックデザインの通信講座を受ける。本作は２作目で、絵本の受賞作家である母のイングリッド・メンネンとの共作。デビュー作の「ベンとクジラたち」（2012）は南アフリカ共和国内で複数の賞を受賞。