美しいロラ（モルドバ・絵本）

2018_イラストレーション作品（モルドバ語）

『美しいロラ』

ロラはとても美しいネコ。友だちのドラゴンのガグ、ウサギのレプレラ、キツネのヴルペアサに、鏡に映った自分の姿を見せて、「ロラは美しい」と言わせている。もっと多くの人にほめてもらおうと市場に行くが、突然、泥棒を追ってふたりの警官がやってきたため、みな蜘蛛の子を散らしたように逃げてしまった。ロラはがっかり。けれども翌日、友だちがみんなでやってきて誕生日を祝ってくれたので、ロラはとてもうれしくなった。レース、リボン、色紙、壁紙のコラージュと色鉛筆のイラストレーションは、表現力豊かで楽しい。

画家について　1966年、キシナウ生まれ。モルドバ芸術アカデミー卒業後、子どもの雑誌「ノイ」のアートエディターを務める傍ら大学で教鞭をとる。チャールズ・ディケンズの『オリバー・ツイスト』（2004）、A・A・ミルンの『クマのプーさん』（2006）、エドワード・リアの『すくるーびあす・ぴっぷ』（2011）など60点を超える子どもの本にイラストレーションを提供。2017年に本作で最優秀グラフィック図書賞を受賞。