トビアスとチャーリーと見えない幽霊 （ラトビア・絵本）

2018_イラストレーション作品（ラトビア語）

『トビアスとチャーリーと見えない幽霊』

ラトビアの児童文学作家、ユリス・ズヴィルグズディンシュが生みだした愛すべきクマのぬいぐるみ、トビアスの冒険物語のひとつ。トビアスと、ぬいぐるみの友だちチャーリーがイヌの幽霊を引きとったことから、次々とおかしなことが起きていく。イラストレーションはモノクロ。デジタルで描かれているが、複数の特製ブラシを使ったり、鉛筆、クレヨン、チャコールの質感をスキャンして取り入れたりといった手法を駆使することで手描き感を残している。細部まで念入りに描かれたキャラクターが、文章にちりばめられた奇抜さやユーモアを引き立てている。

画家について　1988年生まれ。イラストレーター、グラフィックアーティスト。児童文学や子どものための詩集にイラストレーションを提供している。2017年にルイーズ・パストール作「芸術探偵」シリーズの2点と本書が、児童文学とブックアート部門でジャニス・バルトビルク賞を受賞。現在はアトム・アート・スタジオの製作デザイナーとして、長編アニメーションの製作に関っている。