４番目のウサギさん（アルメニア・読みもの）

2018_文学作品（アルメニア語）

『４番目のウサギさん』

子どものための詩のコレクション。主人公は動物やピエロや小びとで、それぞれ従来の特性と人間の習性とを併せ持っている。例えば、親切な小びとの詩には、誰かを困らせることは絶対にするまいと思っている小びとが登場する。小びとは、朝から晩までみんなの意見を聞いて過ごした後に、自分のやりたいことはちっともできないと気がつくのだ。ストレートで生き生きとした詩に、ぴったりのカラー挿絵がついている。ウィットに富み、ユーモアたっぷりの詩からは、話題性のある興味深いテーマが感じられる。

作家について　1937年、ナゴルノカラバフ生まれ。アルメニアでもっとも愛されている児童文学作家のひとり。エレバン国立大学で文献学を学んだ後、旧ソ連時代のモスクワに留学。週刊新聞社や出版社で働き、児童文学の主任編集者を務める。詩人、翻訳家としても活動し、子ども向けの作品を40点以上手がけている。詩の多くは歌にもなっている。