お父さんと いっしょなら(韓国・絵本)
Appa, Mianhaehaji Maseyo!
カテゴリー: IBBYバリアフリー図書、絵本/picture books
2017_理解を深める本
『お父さんと いっしょなら』
本書は若い人向けの心温まるお話です。車いすで生活している父親は、歩けないために、娘といっしょにできないことがあることを残念に思っています。作者自身の経験をもとにした本作は、父と娘の会話を通して、父親が親としては不十分であるのを気にしていることが娘の視点で語られています。娘は父親に、「行く先々で嫌な気持ちになることはない」とはっきりといいます。そして、ふたりでいっしょに楽しめることをたくさん見つけて、父親に教えてあげるのです。楽しげで、暖かい色合いのイラストは、父と娘の日常生活の一場面を愛情深く表現しています。公園のベンチに座っていたり、娘とよりそいピクニック用の毛布にくるまっていたりするので、ほとんどの場面で父親が車いすを使っている絵はありません。大切なのはできないことよりも、できることに気持ちを向けるべきであるということが強調されています。また、思いやりのある関係も大切に描かれています。娘は父親にこういいます。「お父さんはわたしのことを心配しているみたいだけど、わたしはお父さんと毎日いっしょにいられるだけで幸せなの」と。
出版社 | Hanulimkids Publishing Co. |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-89-93143-46-1 |
ページ数 | 40頁 |
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対象年齢 | |
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Appa, Mianhaehaji Maseyo!
- 2015
- 40 pages
- ISBN 978-89-93143-46-1