少年と海(スウェーデン・絵本)
Pojken och havet
カテゴリー: IBBYバリアフリー図書、絵本/picture books
2017_理解を深める本
『少年と海』
男の子が、父親に尋ねました。「海ってどんなもの?」。男の子は、生まれたときから目が見えず、海に行ったこともありませんでした。父親は、男の子が日頃から楽しんでいるものの中から、味覚や触覚で感じ取ることができるものを用意し、それとの対比を通して、見たことのない海の具体的なイメージを伝えます。海は、いつも飲んでいる水と同じで、さわると濡れてしまうこと。だけど、その大きさは、男の子が住んでいる家よりも、もっと途方もなく大きなものだと。そしてついに、男の子と父親は海にやってきます。打ちよせる波と青や緑の影が織りなす浜辺の大気は、まるで夢のようで、海を感じとることのできる素晴らしいものでした。この絵本の中で繊細に表現されているさまざまなことは、見えない人生を生きるということを、よりリアルに伝えてくれます。また、視覚障害のある人たちと、どのように関係を築いていけばよいのか、読者によく考えさせてくれる作品になっています。
出版社 | Kikkuli Förlag |
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初版年 | 2016年 |
ISBN | 978-91-88195-18-0 |
ページ数 | 28頁 |
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Pojken och havet
- 2016
- 28 pages
- ISBN 978-91-88195-18-0