たまご(ギリシャ・絵本)
To αυγό
カテゴリー: IBBYバリアフリー図書、絵本/picture books
2017_理解を深める本
『たまご』
「ぼくは何かみょうなものの内側に住んでいる気がする……大きな白い卵のうんとかたいカラの中みたいな。」自閉症の少年ヴィクトルの視点で語られるこの絵本は、卵のイメージを利用して、自閉症の人の気持ちを説明しています。ヴィクトルは、この障害があるほかの人たちと同様、他人から変な目で見られたり、避けられたりするような行動をとってしまいます。相手と目を合わせようとしなかったり、おかしな声を出したり、ひも1本で何時間でも遊んでいたり……。でも、安全で安心な自分の「卵」の中でなら、ヴィクトルはなんでもできます。100ピースのパズルをあっという間に完成させたり、ちょっと説明を聞くだけで上手にゲームができたり、ピアノで作曲もできたりするのです。当事者のすなおな言葉で語られることで、自閉症がヴィクトルにどんな影響をあたえているかがよくわかります。自閉症について、もっと知りたいと考えている人にも、きっと役立つことでしょう。
出版社 | Patakis Publications |
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初版年 | 2014年 |
ISBN | 978-960-16-5496-6 |
ページ数 | 32頁 |
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To αυγό
- 2014
- 32 pages
- ISBN 978-960-16-5496-6