手話とわたし（フランス・絵本）

2017_特別な配慮がある本

『手話とわたし』

手話つき絵本　フランス語の手話を独特な形で紹介した写真絵本です。ひとつの手話に見開き2ページが使われています。右ページは、「鳥」「飲みもの」「心」といった、基本的な単語を手話で表現している子どものモノクロ写真で、大文字と小文字の両方でその単語が書かれています。左ページは、それに関連した絵や写真なのですが、思いもよらぬ形で紹介されていてとても魅力的です。例えば、「自転車」を意味する手話の隣りにある写真。ふたつの円が歩道にチョークで描かれています。歩道に立つ女の子を上から撮った写真は、女の子が自転車に乗っているように見えます。子どもたちはみんな表情豊かで、ときには読者をまっすぐ見つめていて、この写真絵本をよりいっそう魅力的なものにしています。さまざまな文化圏の子どもたちがいて、目の肥えた読者なら、補聴器をつけている子どもたちがいることにも気づくでしょう。あらゆる年齢・能力の読者に向けて、想像力豊かに手話を紹介しています。