わたしの心のきらめき（読みもの・原作アメリカ）

『わたしの心のきらめき』

脳性麻痺の少女が、会話補助装置と出会ったことで、生活が一変する様子を一人称で描いた物語『わたしの心のなか』の続編。12 歳の夏休み、メロディは障害をもつ子のためのキャンプがあることを知り、参加する。乗馬や水泳など、自分には無理だと諦めていたことにも挑戦し、初めての体験を重ねていく。言葉や肢体に不自由がありながらも、好奇心旺盛で明るくユーモアがある主人公が魅力的で、読んでいて元気が出る。同世代の仲間との友情や、淡い初恋も織り込まれ、満足のいく読後感が得られる。（笹岡）