こうえんであそんだよ（インドネシア・絵本）

IBBYバリアフリー図書2023_誰もがアクセスできる本

『こうえんであそんだよ』

　ある日、女の子は両親とでかけた公園で男の子と出会います。女の子は手話で話し、男の子は手話を知りませんが、お互いに工夫して伝えあい、一緒に遊びます。インドネシア手話を知るきっかけとなる作品で、各ページにひとつかふたつ、そこに出てくる言葉を手話で表したイラストが付いています。手話のイラストはわかりやすく枠の中に収められ、手の動きは矢印で表されています。巻末のQR コードから、それらの手話を動画で見ることもできます。言葉のくりかえしやオノマトペを使った、声に出して読んでも、手話で表しても楽しい物語です。文章は、聞こえと難聴の研究者、心理学者、ストーリーテラーからなる団体、 Komunitas Tuli Mendongeng（難聴者ストーリーテリング・コミュニティ）が協力して手がけました。この絵本は、同団体がおこなっているインドネシアにおける手話と聴覚障害者文化の普及を推進する運動の一環として作られました。