ことばと ふたり（絵本・原作イギリス）

『ことばと ふたり』

言葉を知らない生きものがつらく悲しそうにしているとき、それを見ていた言葉を知っている生きものが「ハグ」と言いながら近づいてきた。自分の気持ちを理解してくれる存在に出会い、言葉を知らない生きものは初めて「ハグ」と声に出してみた。自分の気持ちを伝え合う言葉を通して仲よくなったふたりは、友情をあたためていく。言葉は相手を理解し心を通じ合わせるのに大切だが、言葉がなくても通じ合える。言葉とは何か、その本質について考えさせてくれる。（神保）