テディベアのひみつ（ロシア・絵本・ロシア語）

IBBYオナーリスト2022_イラストレーション作品

『テディベアのひみつ』

クリスマスイヴのこと。テディベアたちには秘密のプランがある。家や店のショーウインドウから、テディベアたちがつぎつぎに姿を消していく。深夜0 時に集まると、彼らはなぞめいた用事のために出かけるのだ。彼らはいったいどこに行こうとしているのか？　そして、何をしようとしているのだろうか？　子どもたちは、読み進めるうちに謎を解いていく。本書は、テディベアたちの行動によって読者にクリスマスの本来の意味を思い起こさせる。

●画家について／ 1955 年、モスクワの芸術家と翻訳家の家庭に生まれる。1978 年にスリコフ名称国立芸術大学を卒業。在学中から子どもの本の挿し絵を手がける。初期に刊行された単行本には、アンデルセンの作品『みにくいアヒルの子』（1979）や『鉛の兵隊』（1980）などがある。1984 年からはドイツの出版社とも提携し、グリム童話の挿し絵の仕事もはじめる。そのほかの作品に、ディケンズの『クリスマス・キャロル』（2014）、タオ・シュエの「川を越えて」（2017）などがある。2010 年、モスクワ芸術家協会からメダルを授与される。