みんなの声（南アフリカ・読みもの・アフリカーンス語）

IBBYオナーリスト2022_文学作品

『みんなの声』

10 代の子どもたちが、10 代の子どもたちのために書いた詩の選集。南アフリカの西ケープ州各地で編者が主宰したワークショップから生まれた作品。編者が書いたYA 小説の主人公が自分の感情をラップで表現している例にならって、受講者たちが自分の気持ちを自分の言葉で表現している。ここに詩が掲載された多くの者にとって、自分の声を印刷して発表するのははじめての体験であった。それぞれの詩にふさわしい挿し絵やデザインと相まって、魅力的な本になっている。

●作家について／ 1958 年にケープタウンに生まれ、ステレンボッシュ大学でジャーナリズムを学び修士号を取得した。思春期の子どものために３点の小説を発表して以来、専業の作家として幼い子どものための絵本から、ユーモアのあるエッセイ、短編集、アンソロジー、一般向けの小説までさまざまなものを発表している。「わたしが知っていることのすべて」（2016）は南アフリカ文学賞（SALA）の最終候補になったほか、いくつかの作品で賞を受けている。