パイロットマイルズ（絵本・原作イギリス）

『パイロット マイルズ』

老犬マイルズを元気にするため、ノーマンは、お隣さんが作った小さな飛行機にパイロットとしてマイルズを乗せてもらう。マイルズは国じゅうを飛び回るが、そのうちまったく行動しなくなる。ある日、寝床からよろめき出たマイルズを、ノーマンがコックピットにすわらせてやると、飛行機はこれまでになく高くへ遠くへと飛んでいって、もう戻ってはこなかった。バーニンガムが遺した絵と構想をもとに、妻と旧友が仕上げた作品。愛する者の老いと死を見守る子どもの気持ちが、作者たちの思いと重なって伝わってくる。（さくま）