夢見る人びと（アメリカ・絵本・英語）

IBBYオナーリスト2020_イラストレーション作品

『夢見る人びと』

故郷を離れて、新天地に居を構える移民たちが携えてくるものを称えた作品。家族の物語でもあり、わたしたちは皆夢見る人であることを思い出させてくれる物語でもある。どこをさまよおうとも、大切なものは常にそばにあるのだ。現代的かつ普遍的なテーマを美しく力強く描いている。叙情的な文章には、壮麗できめ細かい象徴的な絵が添えられている。巻末には、著者が自らの経験を語ったあとがき、創作のきっかけとなった本のリスト、本作に使用した素材の話や思い出等が収録されている。

＊画家について　1968年、メキシコのハラパ生まれ。ハラパ大学で学んだ後、1994年に夫と幼い息子とともにサンフランシスコへ移住。公共図書館で、子どもの絵本と出合う。多くの優れた児童書の文や絵を手がけ、プーラ・ベルプレ賞を何度も受賞している。なかでもよく知られているのは、2004年に同賞を受賞した「ちょっと待って：かしこいおばあさんと数のかぞえかた」。「ヴィヴァ・フリーダ」は、2015年コルデコット賞オナーリストにも選ばれた。本作でも、2019年プーラ・ベルプレ賞イラストレーション部門を受賞。