動かないで、トガリネズミ（スペイン・読みもの・スペイン語）

IBBYオナーリスト2020_文学作品

『動かないで、トガリネズミ』

すべては、ライアが髪を切ることにした日に始まった。その日、ライアはホタに出会った。えくぼがチャーミングな彼の笑顔に心を奪われ、冒険が始まった。キスをして夢中になり、制御不能な状態がやってきた。けれども、狂気にも怒りにも恋愛にも、いつか終わりが訪れる。失恋でずたずたになった心は、自ら繕うしかない。だけど、ふりだしに戻れば、きっとまた自分をとりもどせる。

＊作家について　1972年、マドリード生まれ。1994年に挿し絵から子どもの本の世界に入る。2001年からは文章も手がけ、心をゆさぶる物語、ハードな物語、ゆかいな物語、悲しい物語、幸せな物語など、人びとの真の姿、真の人生の物語を描いてきた。2017年に本書でラサリーリョ賞を受賞。おもな著書に、「ノアの凧」（2011）、「弾丸のかわりにボールを」（2012）、「27の鼓動」（2016）、「クラブ」（2019）がある。