虫ガール（NF絵本・原作アメリカ）

『虫ガール——ほんとうにあったおはなし』

ソフィアは２歳の時にチョウの温室に行って以来、昆虫が大好き。幼稚園の時はみんなの注目を集めていたのに、小学生になったとたん、虫が好きな子なんて変わっていると言われていじめにあう。落ち込む娘を励ますために、母親は昆虫学者のグループに、娘の「虫ともだち」になってほしいとメールを送る。すると世界じゅうの昆虫研究者たちからメッセージが届き、ソフィアは自信を取り戻していく。ソフィアに寄り添う大人たちの姿も好ましい。実話が元になっている絵本。巻末のソフィア自身が書いた昆虫ノートは読者の興味をひく。（神保）