「牛が消えた村」で種をまく:「までい」な村の仲間とともに(絵本)

豊田直巳 写真・文

カテゴリー: 日中韓共同プロジェクトノンフィクション/nonfiction

第1回テーマ「環境」

『「牛が消えた村」で種をまく:「までい」な村の仲間とともに』

福島県飯館村で酪農をしていた長谷川健一さんの7年間の苦悩を描いた写真絵本。東日本大震災時に起こった原子力発電所の事故のせいで、村には放射性物質が降り注ぎ、長谷川さんは、大事にしていた乳牛をと畜場に送らなければならなくなった。ともに暮らしていた3世代の家族は震災後ばらばら に住むようになったが、長谷川さんは村を荒れ果てた姿にしたくないと牧草地にソバの種を植え、村の仲間と草刈りをする。それは、「までい」(じっくりと、丁寧)な作業。収穫しても汚染されているので食べられないソバを植え続ける現実からは、彼らのふるさとを思う気持ちと、そこで生活できない悔しさが読者に伝わってくる。牧草地に降り注いだ放射能がどれくらい長く土を汚染し続けるのかは、まだよくわかっていないが、汚染土の除去作業も行われ、村には、汚染土を詰めた黒い袋が230万個も並ぶ。これらの写真は、目に見えない放射能が環境を破壊している恐ろしさを、強く印象づけている。「それでも『ふるさと』」シリー ズ全4巻の1冊。

ジャンル:写真絵本

出版社 農山漁村文化協会
初版年 2018年
ISBN 9784540171871
ページ数 32頁
サイズ 260x210mm
対象年齢 11歳から
キーワード 環境、東日本大震災、放射能、酪農、写真絵本

  • 2018
  • 32 pages
  • 260x210mm
  • ISBN 9784540171871
  • Age 11 +

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