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■最新ニュース
【海外ニュース】国際子どもの本の日2017 「メッセージ」(2017.02.13更新)
【海外ニュース】国際子どもの本の日2017(2017.02.13更新)
【国内ニュース】「世界の子どもの本展」(東京・ゲートシティ大崎)(2017.02.09更新)
【国内ニュース】「子どもの本の日フェスティバル2017」(2017.02.09更新)
【国内ニュース】世界のバリアフリー絵本展2015(高知県)(2017.02.08更新)


 海外ニュース
国際子どもの本の日2017 「メッセージ」
2017.02.13更新

     
国際子どもの本の日のために、担当国ロシアの作家、セルゲイ・マホーチンさんが、世界中の子どもたちに向けてすてきなメッセージを発表しました。

日本語訳は、JBBY会員・南平かおりさんです。

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■ ロシアから世界の子どもたちへ

「読書は喜び」
 
  
 幼い頃、私は積み木やいろいろな種類のおもちゃを使って、小さな家をつくるのが好きでした。屋根の代わりによく使ったのが絵本でした。夢の中でこの家に入り込み、マッチ箱のベッドに寝そべって、雲や星空を見上げました。こうした光景は、みんな私の好きな絵がもとになっています。
  
 楽しく快適に暮らすために、私は無意識に、ほかの子どもたちがどんな生活をしているのか観察しました。この時、助けになったのが子どもの本でした。
  
 その後、私は成長して、本を読むことを覚えました。想像の中で、本は屋根ではなく蝶々に、いえ、鳥にさえなりました。本のページは翼のように、パタパタ音を立てました。まるで出窓に置いた本が、今すぐにでも開け放たれた窓からまっしぐらに見知らぬ遠い国へ向かっていきそうです。私が本を手に取り、読み始めると、本はおとなしくなりました。本といっしょに、私は、他の土地や世界に出かけ、想像力の世界を広げました。
  
 新しい本を手にとるのはなんて嬉しいことでしょう!  
 まだその本がどんな本なのかわかりませんが。最後のページをめくりたくても我慢します。
  
 それに本はなんてよい匂いがするのでしょう! 
  
 印刷インクに糊、などなど、匂いのもとを分析なんてしなくていいのです。これこそまさに、ドキドキわくわくさせる、独特の本の匂いなのですから。ページの端がくっついていたりすると、それはまるでまだ本が目覚めていないように思えます。私が読み始めると、本は眠りから覚めるのです。
  
 あなたがおとなになったとき、あなたを取り巻く世界はもっと複雑になっています。大人たちが答えることができない問題も生まれます。それで、疑いや秘密を誰かと分かち合わなければならなくなります。
  
 そこで再び本が助けになるのです。たぶん、多くの人が「ここには私のことが書かれている!」と思うでしょう。突然、お気に入りの主人公があなたに似ていると気づくこともあるでしょう。主人公は問題を抱えていますが、見事に切り抜けるのです。一方、もう一人の主人公はあなたに全く似ていないかもしれません。でも、彼の真似をしてみたいし、彼のように勇敢で、賢くなりたいと思うでしょう。
  
 もし少年や少女が、「読書は嫌いだ」と宣言したとしたら、私は笑ってしまいます。私はそんな子どもたちを信じないからです。彼らはきっとアイスクリームを食べるだろうし、ゲームをするだろうし、面白い映画も観るはずです。言い換えれば、喜びを得ることが大好きなのです。さて、読書はといえば、これは情操教育であったり、想像力や個性の発達のための作業であるばかりではなく、何よりもまず限りない喜びなのです。
  
 まさにこの喜びのために、子どもの本の作家たちは、自分の本を書いているのです。
  

                               児童文学作家 セルゲイ・マホーチン


国際子どもの本の日2017
2017.02.13更新

       
4月2日は、「はだかの王様」や「みにくいあひるのこ」で知られるデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日。
「国際子どもの本の日」として、世界中でお祝いをしています。

IBBY(国際児童図書評議会)に加盟する国々は、順番に、この日にあわせて世界共通ポスターとメッセージを発信します。

2017年は、ロシアが担当国になりました。2016年の国際アンデルセン賞候補でもあった、ミハイル・フョードロフさんが、美しいポスターを描きました。きりんが首を長〜く伸ばして世界を見渡しています。ペルシャ語や日本語など、いくつもの言語で、「本と一緒に成長しましょう。」ということばも添えられています。(左)

IBBYの日本支部であるJBBYは、日本語版ポスターを作成し(右)、全国の図書館に配布しました。
お近くの図書館でぜひご覧ください!


「IBBY障害児図書資料センター2017年推薦図書」決定
2017.01.16更新

 2016年12月31日、国際児童図書評議会(IBBY)よりIBBY障害児図書資料センター2017年推薦図書が決定し、日本から5作品が選ばれた旨、正式に連絡がありましたのでご報告致します。

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カテゴリー1:配慮(スペシャルアプローチ)
・特別な配慮を必要とする子どものために制作された図書

『布の絵本 こんこんくしゃんのうた』
 (デザイン:野口光世/ぐるーぷ・もこもこ)

カテゴリー2:共に(ユニバーサルアクセス)
・障害の有無に関わらず、全ての子どもたちが楽しむことのできる一般市販絵本

『あさになったのでまどをあけますよ』
 (作:荒井良二/偕成社)

『恋ちゃんはじめての看取り――おおばあちゃんの死と向きあう』
 (写真・文:國森康弘/農山漁村文化協会)

カテゴリー3:理解(ポートレイト)
・障害について描かれている本

『あんちゃん』
 (作:高部晴市/童心社)

『ちょっと不思議な絵本の時間 おとなが読みあう語りあう』
 (著:NPO法人Re〜らぶ〈高次脳機能障がい者を支援する会〉/かもがわ出版)

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 国際児童図書評議会(IBBY)は、障害の有無に関わらず、すべての子どもたちが読書を楽しむことを目的に、「IBBY障害児図書資料センター」を作りました。

 IBBY障害児図書資料センターでは、2年に一度、各国支部から推薦作品を募り、特に際立った本を "IBBY Outstanding Books for Young People with Disabilities Selection"(IBBY障害児図書資料センター推薦図書)として、世界に発信しています。

 選ばれた作品は、2017年版ブックリストに掲載され、4月のボローニャ・ブックフェアIBBYスタンドで展示された後、希望する国々で巡回展示されます。

 日本からの推薦にあたっては、出版社はじめ多くの皆様にご協力をいただきました。あらためて感謝申し上げます。


【IBBYヨーロッパのニューズレター】
2016.12.14更新

IBBYヨーロッパ地域のニューズレターが届きましたのでお知らせします。(英文)



IBBY European Newsletter November 2016


【IBBYアジア・オセアニア地域大会inタイランド】
2016.11.30更新

第3回IBBYアジア・オセアニア地域大会を、タイのバンコクで開催します。IBBY世界大会よりはひとまわりコンパクトで、その分、より濃密な、近隣諸国の仲間と楽しい交流を深められる大会です。
多くの皆様の参加をお待ちします。


 日程: 2017年5月9日〜12日
 場所: タイ・バンコク
 主催: IBBYタイ支部

テーマ: 読むことは生きること:デジタル世代の子どもの本
「読むことは生きること、なぜなら命は読むことで育っていくからです。デジタル化がすすみ、私たちは多様な方法で読書をします。読書は新しい意義をもち、命も新しいアプローチをもってきました」


● 参加費、早割実施中 (2017年2月28日まで)

 一般: 200 USドル (3/1からは250ドル)
 学生: 100 USドル (3/1からは150ドル)


● 分科会とポスター発表者を募集中

発表希望者は、テーマに沿った250〜300ワード程度の発表概要と、50ワード程度の自己紹介(いずれも英文)を、2017年1月末までに、大会事務局に提出してください。

 応募しめきり: 2017年1月31日
 選考結果: 2月15日までに連絡
 完全原稿提出しめきり: 3月15日


詳しくは、大会ホームページへ

http://ibbyaoric2017.tkpark.or.th/index.html


【IBBYの新執行部と、2018年国際アンデルセン賞選考委員決定】
2016.11.30更新

ニュージーランドで開催された第35回IBBY世界大会で選挙が行われ、IBBYの新しい執行部が選ばれました。(任期:2016年から2年間)

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会長
 ワリー・デ・ドンケル (ベルギー)

副会長
 エブリン・フリーマン (アメリカ合衆国)
 ヂャン・ミンツー (中国)

国際理事
 アナスタシア・アルキポーワ (ロシア)
 キャロル・ブルッフ (南アフリカ)
 ハスミン・チャイニアン (フランス)
 ゾーレ・ゲーニ (イラン)
 フェレリス・ホードン (イギリス)
 スンジ・ジャンパ (モンゴル)
 セルピル・ウラル (トルコ)
 マリア・クリスチナ・ヴァルガス (メキシコ)

監査
 エリス・ヴァンス (アメリカ合衆国)

税務
 ウルス・フローリヒャー (スイス)

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また、2018年国際アンデルセン賞の国際選考委員が決定しました。
2018年は、日本から土居安子さん(JBBY理事/大阪国際児童文学振興財団理事・総括専門員)が就任しました。日本人の選考委員は、1994年の松岡享子さん以来のことです。

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委員長
 パトリシア・アルダナ (カナダ)

委員
 土居安子 (日本)
 Denis Beznosov (ロシア)
 Reina Duarte (スペイン)
 Andrej Ilc (スロベニア)
 Eva Kaliskami (ギリシャ)
 Shereen Kreidieh (レバノン)
 Mar? Beatriz Medina (ベネズエラ)
 Yasmine Motawy (エジプト)
 Lola Rubio (アルゼンチン)
 Junko Yokota (アメリカ合衆国)

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【IBBYから行動の呼びかけ】
2016.11.01更新

2016年8月にニュージーランドで開催された第35回IBBY世界大会を機に、IBBYは、世界中で激変にさらされている子どもたちのために、すべての子どもの本の関係者に向け、行動を呼びかける声明を発表しました。

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IBBYから行動の呼びかけ

 国際児童図書評議会(IBBY)は、60年の間、本は人々の間に橋を架けるという考えを追求してきました。本は私たちに翼をあたえ、恐怖や不寛容の上に築かれた壁を壊すことができます。

 この活動は、60年前と同様、世界中で多くの子どもたちが環境の激変にさらされている現在でも重要で意義のあるものです。私たちは今地球規模での危機のさなかにありますが、IBBYは平和と理解を求めて努力している人たちに対する支援をしっかりと続けていきます。私たちは、すべての子どもに本を読む権利があると信じ、「子どもの権利条約」の原則を全面的に支持しています。

 IBBYは、ヨーロッパにおける難民の子どもであろうと、アフリカ、中東、アジア、オセアニア、北アメリカ、ラテンアメリカの子どもであろうと、危機にさらされている子どもたちを支える努力を続けています。サイレント・ブックス(文字のない絵本を図書館で収集し、それを地元の子どもだけでなく難民・移民の子どもにも提供するプロジェクト)、本のセット、図書館ネットワークの導入などさまざまな活動を行っており、こうした活動はどれも、子どもたちが直面しているトラウマを軽減するのに役立っています。私たちはまた世界の様々な地域の子どもたちに、新しく隣人となる者を歓迎し、その人たちと一緒に仲良く暮らす方法を示す必要もあります。私たちは、お話や図書館がこうした必要に応えることができると確信しています。

 私たちは今、子どもの文学や図書の分野で働いているみなさんに要請します。現在混乱の渦中にあって苦しんでいる子どもたちを助ける行動を起こし、解決策を模索するための仲間になってください。

2016年8月21日
ニュージーランド、オークランド市
第35回IBBY世界大会

(和訳:さくまゆみこ)


【ホワイト・レイブンス2016】
2016.10.25更新

ミュンヘン国際児童図書館が毎年選出している『ホワイト・レイブンス』の2016年版に日本の8作品が選ばれました。(掲載作品:60カ国42言語200作品)

http://www.ijb.de/en/about-us.html

『ながいでしょ りっぱでしょ』
(文:サトシン/絵:山村浩二/PHP研究所/2014.04)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78397-0

『長崎ものがたり お船が出る日』
(作:小林豊/岩波書店/2015.09)
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/3/1112520.html

『さわるめいろ2 てんじつきさわるえほん』
(著:村山純子/協力:点字つき絵本の出版と普及を考える会・岩田美津子/小学館/2015.01)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09726575

『世界の果てのこどもたち』
(作:中脇初枝/講談社/2015.06)
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062195393

『トヤのひっこし』
(文:イチンノロブ・ガンバートル/絵:バーサンスレン・ボロルマー/訳:津田紀子/福音館書店/2015.01)
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=23402

『あひるの手紙』
(作:朽木祥/佼成出版社/2014.03)
https://svrec01.kosei-shuppan.co.jp/product.jsp?id=20656

『よるのかえりみち』
(作:みやこしあきこ/偕成社/2015.04)
http://www.kaiseisha.co.jp/index.php?page=shop.product_details&%3Bflypage=flypage.tpl&%3Bproduct_id=6676&vmcchk=1&option=com_virtuemart&Itemid=9

『先生、しゅくだいわすれました』
(作:山本悦子/絵:佐藤真紀子/童心社/2014.10)
http://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494020416


2016年IBBY朝日国際児童図書普及賞
2016.04.13更新

The 2016 IBBY-Asahi Reading Promotion Awards


2016年4月4日、2016年IBBY朝日国際児童図書普及賞の受賞者を発表しました。

授賞式は、8月にニュージーランドで開催するIBBY世界大会で行います。


◆Read With Me(イラン)

中心部から離れた周辺地域に暮らしていたり、貧困などの理由で、本を入手しづらい子どもたちに優れた本を手渡し、音読やロールプレイングなどの体験活動を行っている。また、ワークショップなどのトレーニングを通して教師や司書、ボランティアを指導し、小規模の図書館を作り人材育成を続けている。


◆Big Brother Mouse(ラオス)

本の出版数が限られ、いまだに本が希少なラオスで、教科書以外の本に触れることの少ない子ども、特に農村地域の子どもたちに、読書経験を推進し、教育活動を続けている。


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■ IBBY朝日国際児童図書普及賞とは
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IBBYと朝日新聞社により1986年に創設され、世界各地で識字や図書普及、読書推進活動をする人々に光を当てる国際賞。現在は隔年で2団体を選んでいる。日本からは、「てんやく絵本ふれあい文庫」(1998)、「ラオスのこども」(2008)が受賞した。


2016年「国際アンデルセン賞」
2016.04.12更新

2016年国際アンデルセン賞
Hans Christian Andersen Awards 2016


【画家賞】Rotraut Susanne Berner
ロートラウト・ズザンネ・ベルナー(ドイツ)

【作家賞】曹 文軒
ツァオ・ウェンシュエン(中国)

2016年4月4日、国際児童図書評議会(IBBY)は、2016年「国際アンデルセン賞」の受賞者を発表しました。

「国際アンデルセン賞」は、2年に一度、子どもの本の世界に貢献した画家及び作家の全業績を対象に贈られます。小さなノーベル賞と称され、子どもの本の最高峰と世界で認められる国際賞です。

受賞式は、今年8月にニュージーランドで行われるIBBY世界大会で行います。


◆ロートラウト・ズザンネ・ベルナー(ドイツ)
1948年ドイツ、シュトゥットガルト生まれ。文章が求めるものを描き、かつ、ベルナーらしさを印象付ける画家。文字のない探し絵本の作者としても秀逸で、俯瞰した全体と複雑な細部の要素を、陽気に楽しく描き、子どもは絵の中に、いくつもの物語を読み取ることができる。邦訳に「ものがたりさがし絵本(冬・春・夏・秋)」(全4冊)(ひくまの出版/2006)、『王女さまは4時におみえになる』(ヴォルフディートリヒ・シュヌレ文/平野卿子訳/偕成社/2001)や、2008年に作家賞を受賞したユルク・シュービガーの作品に挿絵を描いた『世界がまだ若かったころ』(松島富美代訳/ほるぷ出版/2001)、『数の悪魔――算数・数学が楽しくなる12夜』(ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー/丘沢静也/晶文社/1998)など多数。

◆曹 文軒(中国)
1954年中国、江蘇省生まれ。難題に面して生きる子どもたちの複雑な状況を美しい文章で描きだす。作品には、自らの幼少期の経験が深く影響を与えているという。曹は子どもにうそをつかず、生きる困難さをも伝え、その中で出合う人間らしさや優しさ、勇敢に立ち向かう子どもたちを描き、勇気を与える。また、中国の子どもの文化や暮らしを守る文学的伝統の継承にも貢献している。邦訳に、2014年画家賞を受賞したホジェル・メロの『はね』(濱野京子訳/マイティブック/2015)、映画化(「草ぶきの学校」)された『サンサン』(中由美子訳/和歌山静子絵/てらいんく/2002)、『よあけまで』(中由美子訳/和歌山静子絵/童心社/2002)。


IBBY機関紙「Bookbird」 2016, vol.54-1
2016.04.11更新

国際児童図書評議会(IBBY)は、年4回、世界の児童文学を紹介する英文雑誌「BOOKBIRD」を発行しています。

購読ご希望の方は、下記から申し込めます。

https://www.press.jhu.edu/journals/bookbird/

*個人購読料(海外からの送料込)
1年(4冊)64.60 USドル


IBBY記者会見inボローニャ
2016.03.02更新

毎年イタリアで開催される「ボローニャ・ブックフェア」会場では、IBBYの国際記者会見が行われ、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の受賞者が発表されます。
ブックフェアに参加される方は、ぜひお立会いください!


○今年のブックフェア 4月4日〜7日

○IBBY記者会見
 
 日時:4月4日(月)PM2:00
 場所:イラストレーターズカフェ

 式次第:
 ・IBBY会長あいさつ ワリー・ドンケル(ベルギー)
 ・IBBY事業報告
 ・国際子どもの本の日プレゼンテーション
 ・機関紙「ブックバード」報告
 ・35回IBBY世界大会(8月ニュージーランド)プレゼンテーション
 ・IBBY朝日国際児童図書普及賞 受賞者発表
 ・国際アンデルセン賞 受賞者発表


記者会見後、IBBYのスタンド(Hall 29-a-51)にて、レセプションも行います。
どうぞお気軽に参加して、世界の友人と交流を深めてください。


4月2日は、国際子どもの本の日。
2016.02.19更新

4月2日は、「はだかの王様」や「みにくいあひるのこ」で知られるデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日。
「国際子どもの本の日」として、世界中でお祝いをしています。

IBBY(国際児童図書評議会)に加盟する国々は、順番に、この日にあわせて世界共通ポスターとメッセージを発信します。

2016年は、ブラジル連邦共和国が担当国となり、国民的絵本画家のジラルドが、ポスターを描きました。

IBBY日本支部である、JBBYは日本語版を作成し、全国の図書館に配布します。
お近くの図書館でぜひご覧ください!


4月2日は、国際子どもの本の日。その2
2016.02.19更新

4月2日の国際子どもの本の日には、ポスターとともに、世界中の子どもたちに向けて、メッセージ(詩や小さなおはなし)が発信されます。

2016年は、ブラジルの児童文学作家ルシアーナ・サンドローニによる、すてきなお話です。



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昔々あるところに……

    文 ルシアーナ・サンドローニ
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 昔々あるところにお姫様が……? いいえ。
 昔々あるところに図書館がありました。あるとき、ルイーザという女の子が初めて図書館にいきました。ルイーザは、キャスター付きの大きなバックパックをひっぱってゆっくり歩きながら、目を丸くしてあたりのものを見まわしました――本でいっぱいの棚がいくつもいくつも並んでいます……テーブルや、椅子や、色とりどりのクッションもあります。壁には、絵やポスターがかかっています。
「写真をもってきたの」ルイーザは、図書館の人に、はにかみながらいいました。
「すばらしいわ、ルイーザ! 図書館の利用証を発行するから、待っていてね。そのあいだに、借りる本を選ぶといいわ。家にもってかえることができるのは一冊よ、いい?」
「一冊だけ?」ルイーザはがっかりしました。
 そのとき、ふいに電話が鳴って、図書館の人がいってしまいました。あとに残されたルイーザは、たくさんの棚に並んだたくさんの本のなかから一冊だけ選ばなくてはなりません。どうやって選んだらいいかしら。ルイーザはバックパックをひっぱって歩きながら、さがして、さがして、さがしまわり、やがて、お気に入りの本を見つけました。美しい挿し絵がついたハードカバーの『白雪姫』です。本を手にとり、棚からはなれようとしたとき、だれかに肩をたたかれました。びっくりしたルイーザは、あやうくうしろにひっくりかえるところでした。肩をたたいたのは、なんと、長靴をはいた猫です。猫は手に、いえ、前足に、自分の本をもっています!
「はじめまして。ごきげんはいかがですか?」猫がうやうやしくいいました。「ルイーザ、お姫様の物語はもう、すっかり知っているのではありませんか? 『長靴をはいた猫』を借りていったらどうでしょう? お姫様の物語よりずっとおもしろいと思いますよ」
 ルイーザはびっくりして、目が飛びだしそうになりました。なんて答えたらいいのかしら。
「おやおや、どうしてだまっているのです? 猫に舌をとられてしまったのかな?」猫が冗談をいいました。
「あなたは、ほんとうに長靴をはいた猫なの?」
「ほんとうに! 正真正銘! さあ、ぼくをつれてかえったら、ぼくの物語のことがすっかりわかるし、カラバ侯爵のこともわかるようになりますよ」
 ルイーザはまごついて、ただうなずくことしかできませんでした。
 すると、長靴をはいた猫は、あっというまに本のなかにもどりました。魔法としか思えません。ルイーザが棚からはなれようとしたとき、また、だれかに肩をたたかれました。こんどは……女の人でした。〈雪のように白い肌、バラ色の頬、黒檀のように黒い髪〉。「だれかわかる?」
「白雪姫!?」ルイーザはびっくりしました。
「ルイーザ、わたしを家につれていって。この本は」白雪姫が本を見せます。「グリム童話に忠実に書かれたものよ」
 ルイーザが本をとりかえようとしたとき、長靴をはいた猫がまた現れました。とてもいらいらしているように見えます。
「白雪姫、ルイーザはもう、借りる本を決めたんだ。きみは六人の小人のところへもどれ」
「七人よ! それに、ルイーザはまだなにも決めてはいないわ!」白雪姫がさけびました。怒りで顔が真っ赤になっています。
 白雪姫と長靴をはいた猫はルイーザを正面から見つめて、答えを待っています。
「どの本を選んだらいいのか、わからないわ。ぜんぶもっていきたい……」
 思いがけないことに、突然、とびきりびっくりするようなことが起こりました。登場人物たちが本から飛びだしはじめたのです。赤ずきん。シンデレラ、眠り姫、ラプンツェル……ほんもののお姫様たちの登場です。
「ルイーザ、わたしを家につれていって!」お姫様たちが口々に頼みます。
「ベッドが必要だわ。少し眠りたいの」眠り姫があくびをしました。
「たった百年の〈少し〉か」猫がまぜっかえします。
 シンデレラが口をひらきました。「あなたの家のお掃除をしてあげるわ。ただし、夜は、お城の舞踏会にいくけど……」
「王子様のお城!」みんなが一斉に声をあげました。
「わたしのかごに、お菓子とぶどう酒があるわ。ほしい人は?」赤ずきんがいいました。
 そのあと、さらにたくさんの登場人物たちが現れました。みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女、錫の兵隊と踊り子。
「ルイーザ、ぼくたち、いっしょにいってもいい? ぼくたちは、アンデルセン童話に出てくるんだ」みにくいアヒルの子がいいました。ほんとうは、それほどみにくくありません。
「あなたの家は暖かい?」マッチ売りの少女がたずねました。
「もし暖炉があるのなら、ぼくたちはいっしょにいかないで、このあたりにいたほうがいいだろう……」錫の小さな兵隊が踊り子と顔を見あわせながら、いいました。
 そのとき、ふいに、毛がふさふさして鋭い歯をした大きなオオカミが、みんなの目の前に現れました。
「大きな悪いオオカミだ!!!」
「オオカミさん、なんて大きな口をしているんでしょう!」赤ずきんは、いつもの癖で、ついいってしまいました。
「ぼくが守ってあげる!」小さな錫の兵隊がいいました。なんて勇敢なのでしょう。
 そのとき、大きな悪いオオカミが大きな口をあけ……だれかを食べたのでしょうか? いいえ。たいくつして、あくびをしただけです。オオカミが、とても穏やかな声でいいました。
「みんな、落ちつくんだ。いい考えがあるから、きいてくれ。ルイーザは『白雪姫』の本を借りてかえる。そして、おれたちは、ルイーザのバックパックのなかに入る。あの大きさなら、全員がらくに入れるからな」
 だれもが、とてもいい考えだと思いました。
「ルイーザ、入ってもいい?」マッチ売りの少女がききました。寒さに震えています。
「いいわよ!」ルイーザは、バックパックをあけました。
 おとぎ話の登場人物たちが一列に並びはじめました。
「最初はわたしたちよ!」シンデレラがいい、お姫様たちが入っていきました。
 最後の最後になって、ブラジルの物語の登場人物たちも現れました。サッシ、カイポーラ、とてもおしゃべりなお人形、やんちゃな少年マルキーニョ、黄色いバッグをもった少女、いばりんぼの小さな王様。全員がバックパックに入りました。
 バックパックが今までにないほど重くなりました。登場人物たちがとても重かったからです!
 ルイーザが『白雪姫』の本をカウンターにもっていくと、図書館の人がカードに本の題名を書きこみました。
 それから少しして、ルイーザはにこにこしながら帰りました。家につくと、なかからお母さんの声がしました。
「ルイーザなの? おかえり」
「ただいま。みんなもいっしょよ!」


(翻訳:斎藤倫子=英米の作品を翻訳。リチャード・ペックの『シカゴよりとんでもない町』で、IBBYオナーリストに選ばれる。ほかに『コリアンダーと妖精の国』『ライオンとであった少女』『サースキの笛がきこえる』など。)


IBBY機関紙「BOOKBIRD」2015,vol.53-3
2015.09.09更新

国際児童図書評議会(IBBY)は、年4回、世界の児童文学を紹介する英文雑誌「BOOKBIRD」を発行しています。

最新号には、日本における「世界のバリアフリー絵本展」巡回についての記事(文・実行委員長 撹上久子氏)が掲載されています。

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● 最新号の目次 vol.53-3

<特集>
-オランダのナンセンス (Wim Tigges)
-ママがやれと言ったことは絶対にやるな!:アニー・M・G・シュミットの子どもの詩におけるナンセンスと疑問 (Annette de Bruijn)
-ナンセンス、魔法、宗教、迷信 (Kevin Shortsleeve)
-楽しくて、不思議な韻文詩:ポーランドの子どもの文学における五行詩 (Maria Tarnogorska)
-子どもの文学のタブーに挑戦する:エドワード・リアのナンセンスの解放 (Sarah Minslow)
-翻訳のナンセンス:解釈の盲点に光を当てるには (Daniela Almansi)
-ナンセンスの作り方:ルイス・キャロルのアリスにおける言語化のプロセス (Barbara Simoniti)
  
<作家と画家と本>
「あえてどうする?」JonArno Lawsonとの会話

<子どもと本>
韓国の学校で、文学を通して移民について考える

<ミュンヘン国際児童図書館のブックレビュー>

<フォーカスIBBY>
-2014国際アンデルセン賞に寄せて (IBBYメキシコ大会にて、国際審査委員長マリア・ヘスス・ヒル)
-イェラ・レップマンの展覧会に寄せて (IBBYメキシコ大会にて、IBBY会長ワリー・デ・ドンケル)
-世界のバリアフリー絵本展in JAPAN (撹上久子)
-2015年国際子どもの本の日ポスターはオーストラリアが作成


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● 購読ご希望の方は、下記へ

https://www.press.jhu.edu/cgi-bin/order.cgi?oc_id=1705

*個人購読料(海外からの)

1年(4冊)50 USドル
2年(8冊)90 USドル


スロバキアの国際絵本原画コンクールで、ミロコマチコさんが「金のりんご賞」を受賞!
2015.09.04更新

 スロバキアで隔年に行われる絵本原画の国際コンクール
「ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ(通称BIB)」で、
ミロコマチコ氏が、第2 位「金のりんご賞」を受賞しました!


本賞は、1967 年に設立され、以来隔年で開催される、
子どもの本のイラストレーションの分野では最
も歴史が古く、
最も権威があるとされている国際コンクールです。
第25 回の今年は、設立50 周年の記念の年でもあります。

1カ国から15 名の画家しかエントリーできない狭き門ですので、
JBBYは国内選考会を実施して、日本から出展する作品を選びます。

9月4日に、第25回BIBの、グランプリ1名、金のりんご賞5名、金牌5名が発表されました。

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■「BIB2015」受賞者

・グランプリ
Laura Carlin(イギリス) A WORLD OF YOUR OWN IRON MAN

・金のりんご賞
ミロコマチコ(日本)  『オレときいろ』
Elene Odriozola(スペイン) FRANKENSTEIN
Javier Zabala(スペイン) BIRD IN CAGE
Ronald Curchod(スイス) THE NIGHT WHEN I SLEEP
Bingchun Huang (MI HE)(中国) BRAID

・金 牌
Annemarie van Haeringen(オランダ) SNOW WHITE KNITS A MONSTER
Myung-Ae Lee(韓国) PLASTIC ISLAND
Natalia Salienko(ロシア) ABOUT ONE, TWO, THREE, FOUR AND FIVE
Renate Wacker(ドイツ) MASCHA AND THE BEAR
Levi Pinfold(イギリス) BLACK DOG, GREENLING

・出版社奨励賞
KAN YA MA KAN(パレスチナ) 

・出版社賞
DAR ONBOZ PUBLISHING HOUSE(レバノン) 
ARTFORUM(スロバキア)


2016年「国際アンデルセン賞」候補者発表!
2015.03.31更新

 3月30日、国際児童図書評議会(IBBY)は2016年の「国際アンデルセン賞」候補者及び審査員を発表しました。

 「国際アンデルセン賞」は、1953年に創設された子どもの本の分野で最も歴史のある国際賞です。
2年に一度、子どもの本の世界に最も貢献した作家1名と画家1名に送られます。
その選考水準の高さから、世界中で「The Little Nobel Prize」(小さなノーベル賞)と称され、子どもの本の質の向上にはかりしれない影響を与えています。

 日本はこれまでに、赤羽末吉さん(1980年)、安野光雅さん(1984年)、まど・みちおさん(1994年)、そして前回2014年には、上橋菜穂子さんが受賞しました。

 2016年は、34カ国から、作家賞28名、画家賞29名のノミネートがありました。

 日本からは、作家賞に角野栄子さん、画家賞に片山健さんを推薦しています。

 受賞者の発表は、2016年春のボローニャブックフェアで行われます。

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2016年「国際アンデルセン賞」候補者
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アルゼンチン 作家:María Laura Devetach 画家:Bianki
オーストラリア 作家:Ursula Dubosarsky 画家:Bronwyn Bancroft
オーストリア 作家:Renate Welsh 画家:Linda Wolfsgruber
ベルギー 作家:Bart Moeyaert 画家:Rascal
ブラジル 作家:Marina Colasanti 画家:Ciça Fittipaldi
カナダ 作家:Kenneth Oppel 画家:Pierre Pratt
中国 作家:Cao Wenxuan 画家:Zhu Chengliang
コロンビア 画家:Claudia Rueda
クロアチア 作家:Miro Gavran
デンマーク 作家:Louis Jensen 画家:Lilian Brøgger
エジプト 作家:Affaf Tobbala
エストニア 作家:Piret Raud
フランス 作家:Timothée de Fombelle 画家:François Place
ドイツ 作家:Mirjam Pressler 画家:Rotraut Susanne Berner
ギリシャ 作家:Eleni Dikaiou 画家:Lida Varvarousi
イラン 画家:Pejman Rahimizadeh
イタリア 作家:Chiara Carminati 画家:Alessandro Sanna
日本 作家:角野栄子 画家:片山 健
韓国 画家:Susy Lee
ラトビア 画家:Anita Paegle
メキシコ 画家:Gabriel Pacheco
オランダ 作家:Ted van Lieshout 画家:Marit Törnqvist
ニュージーランド 作家:Joy Cowley
ノルウェー 作家:Toråge Bringsværd 画家:Lisa Aisato
パレスチナ 作家:Sonia Nimr
ロシア 作家:Andrey Usachev 画家:Mikhail Fedorov
スロバキア 作家:Daniel Hevier 画家:Peter Uchnár
スロベニア 作家:Svetlana Makarovič 画家:Marjan Manček
スペイン 作家:Agustín Fernández Paz 画家:Miguel Anxo Prado Plana
スウェーデン 画家:Eva Lindström
スイス 作家:Franz Hohler 画家:Etienne Delessert
トルコ 作家:Gülçin Alpöge 画家:Ferit Avci
イギリス 作家:Elizabeth Laird 画家:Chris Riddell
アメリカ 作家:Lois Lowry 画家:Chris Raschka

IBBYウェブサイト内発表ページ
http://www.ibby.org/1492.0.html


IBBY障害児図書資料センターの2015年推薦図書
2015.03.26更新

 JBBYが「世界のバリアフリー絵本展」として巡回展示している、IBBY Outstanding Books for Young People with Disabilities の2015年推薦リストが、3月初旬に発表されました。

http://torontopubliclibrary.typepad.com/…/introducing-the-2…

 2015年度版は、スイスのハウグ・スクール資料センター内にあったIBBY障害児図書資料センターが、カナダのトロント公共図書館ノースヨーク・セントラル・ブランチ(中央図書館)に移転して初めての推薦図書リストです。

 今回は、27カ国から159作品がエントリーし、日本の4作品を含め、50作品が選ばれました。また、海外作品の中には、既に日本語版が出版された作品もあります。

 選ばれた作品及びカタログは、3月30日からイタリアで始まる「ボローニャ国際絵本原画展」のIBBYブースで展示されます。

※今後、邦訳版を出版されるご予定のあるの出版社さんは、どうぞJBBYにご一報ください。巡回展などで紹介させていただきます。

◇日本から選ばれた4作品◇

『てんじつきさわるえほん さわるめいろ』
 (著・デザイン:村山純子/小学館)
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784097264972

『アイちゃんのいる教室』
 (文・写真:高倉正樹/偕成社)
http://www.kaiseisha.co.jp/books.html…

『サンドイッチいただきます』
 (作:岡村志満子/ポプラ社)
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=20840040

『布の絵本:むし』
 (製作:布グループ/ふきのとう文庫)
http://fukinotou.org/


◇邦訳版のある作品◇

"Temple Grandin: How the Girl who Loved Cows Embraced Autism and Changed the World" by Sy Montgomery
『テンプル・グランディン 自閉症と生きる』
 (著:サイ・モンゴメリー/訳:杉本詠美/汐文社 2015.02)
http://www.choubunsha.com/products/9784811321684.html


4月2日は、国際子どもの本の日
2015.03.03更新

 4月2日は、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日です。

 IBBYは、1967年に、この日を「国際子どもの本の日」に制定し、世界中で、子どもと本をつなぐお祭りやイベントを開催しています。

 1969年からは、毎年IBBYの加盟国が順番に、メッセージと記念ポスターを作って、世界中に発信してきました。2015年は、UAE(アラブ首長国連邦)が担当しました。


2015年のメッセージ

Many Cultures
One Story

“We speak many languages and
come from different backgrounds,
Yet we share the same stories”
International stories… folklore stories
It’s the same story told to us all
In different voices
In different colors
Yet it remains unchanged…
Beginning…
Plot…
And End…
It is the same story we all know & love
We all heard it
In different versions by different voices
Yet it is always the same
There is a hero… a princess… & a villain
No matter their language
Their names
Or their faces
It is always the same
Beginning, Plot
And Ending
Always that hero… that princess and that villain
Unchanged through centuries
They keep us company
They whisper to us in our dreams
They lull us to sleep
Their voices long gone
But they live in our hearts forever
For they bring us together in a land of mystery and imagination
So that all different cultures melt into
One Story



多様な文化
ひとつの物語
(翻訳:片桐早織)

私たちは 異なる言葉を話し
生い立ちも 異なるが
同じ物語を 分かち合う
世界的な物語 民間に伝わる物語
すべての物語の 本質は同じ
様々な方法で
いろいろな形で
だが物語自体が 変わることはない…
始まり…
筋…
結末…
私たちが 知り 愛し
私たちの すべてが 聞いた物語
様々な方法で、いろいろな人から
だが いつも変わらず
英雄… 姫君… 悪者がおり
言葉が 違い
名前が 違い
姿かたちが 違っても
本質は 変わらない
始まり

結末
英雄… 姫君… 悪者
彼らは 何世紀も変わらずに
私たちを 励まし
夢に 囁き
眠りに いざなう
私たちが 本を閉じても
心の中に 生き続け
私たちを 空想の世界に 結びつける
そして すべての多様な文化が
一つの物語になる




● メッセージ作者
Marwa Obaid Rashid Al Aqroubi(マルワ・オベイド・ラーシド・アル=アクロゥビー)
UAEにおいて子どもの本の文化を牽引する一人、現IBBY・UAE支部代表。最も大きなアラビア児童文学賞である「エティサラート賞」の支援者で、子どもたちが、読み、書き、創作する力を育むため尽力している。国際レベルでは、IBBYシャルジャ基金のメンバーで、戦争や内紛で困難な環境にある、中央アジアと北アフリカの子どもたちに本と読書の機会を届けている。シリアから逃れてきた人たちのためのヨルダン難民キャンプでは、図書館「Big Heart」を開設、3,000冊の本を整えた。


● ポスターイラストレーション
Nasim Abaeian(ナシーム・アーバエイアーン)
1980年、イランのエスファハーンに生まれる。幼少期はイタリアのジェノヴァで育つ。シャルジャの大学でビジュアルコミュニケーションを学んだ後、アメリカにわたり美術を学ぶ。現在はドバイ在住で、絵本制作のかたわら、子どもたちに絵を教え、美術大学でも教鞭をとる。さまざまなワークショップをこなし、海外の作家とのコラボレーションも多い。


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JBBYでは、すべての公立図書館にポスターを配布しています。お近くの図書館に掲示されるのを楽しみにお待ちください!



★★★

国際子どもの本の日を記念して
「子どもの本の日フェスティバル」を開催します!

日時:3月21日(土)22日(日)
場所:ゲートシティホール(東京都品川区)

こちらもお楽しみに!
詳細は随時ホームページでお知らせします。

★★★


IBBY障害児図書資料センター 2015年推薦図書
2015.01.16更新

IBBY Outstanding Books for Young People with Disabilities 2015
― IBBY 障害児図書資料センターの2015年推薦図書 ―

 1月1日、IBBYが隔年で発表する「障害のある青少年のための推薦図書リスト」の2015年版選考が終わり、推薦した各支部及び出版社・発行者に報せが届きました。

 日本からは、昨年5月の公募、7月の国内選考会を経て、14作品をエントリーし、次の4作品がリストに選ばれましたので、ご報告致します。

 『てんじつきさわるえほん さわるめいろ』
  (著・デザイン:村山純子/小学館)

 『布の絵本:むし』
  (製作:布グループ/ふきのとう文庫)

 『サンドイッチいただきます』
  (作:岡村志満子/ポプラ社)

 『アイちゃんのいる教室』
  (文・写真:高倉正樹/偕成社)

 リストの全作品及び2015年カタログは、4月に開催されるボローニャ国際ブックフェアのIBBYブースで展示・発表され、その後、希望する各国に巡回展示されます。JBBYでは、「世界のバリアフリー絵本展 2015」として、国内を巡回する予定です。

 選考及びエントリーにあたり、ご協力くださいました皆様に、心より感謝申し上げます。


上橋菜穂子さん、「国際アンデルセン賞」を受賞!
2014.03.24更新

  
 『精霊の守り人』、『獣の奏者』などで知られる、作家の上橋菜穂子さんが、子どもの本のノーベル賞(Little Nobel)と称される「国際アンデルセン賞・作家賞」を受賞しました!

 JBBYにとって、こんなに嬉しいことはありません!


 2014年3月24日の午後(日本時間深夜)、イタリアで開催中のボローニャ国際ブックフェア会場でIBBYの記者会見が行われ、2014年の受賞者が発表されました。画家賞には、ブラジルのホジェル・メロ(ロジャー・メロ)が選ばれました。


 国際アンデルセン賞は、IBBYが創設した子ども本の国際的な賞で、1956年の第1回以来、隔年で推薦される作家と画家の全業績を対象に、児童文学への永続的な貢献に対して授与されます。日本では、作家賞をまど・みちおさんが、画家賞を赤羽末吉さんと安野光雅さんが受賞しました。国際アンデルセン賞の特徴のひとつは、選考にあたる選考委員が、言葉や文化が異なる世界の10カ国から選出されることで、「子どもの本を通しての国際理解」を推奨するIBBYの精神を現しています。
 長編の物語が、日本語の壁を越え、世界に理解され評価されたのは、上橋さんの描き出す、異なる価値観や文化の人々がともに生きる姿、自然や生き物に対する畏敬と優しさ、与えられた運命の中で前向きに生きる潔さなどが、IBBYが子どもの文学に求めるものとぴったりと重なったのだと思います。
 国際審査委員長のマリア・ヘスス・ヒルは、「スケールの大きな独自の世界を作りあげる、たぐいまれな才能を有する物語のつむぎ手」と絶賛しました。

 上橋さんはご自身の作品について、「誰にとっても異世界だから、だからこそ誰もが受け入れてくれるのかもしれない」「自然や生き物への優しさに満ちいてるという選考理由が一番うれしい」と話されました。

 心よりお祝い申し上げます。そして、すばらしい物語を作りあげてくださったことに感謝申し上げ、これからも多くの作品を書き続けて下さることを、世界中からお願い申し上げます。


* 上橋菜穂子さん

 1962年東京生まれ、現在川村学園女子大学特任教授。専攻は文化人類学で、オーストラリアのアボリジニを研究。


[著書]
『精霊の守り人』のシリーズ(偕成社、文庫版を新潮社)
『獣の奏者』(講談社)
『月の森に、カミよ眠れ』(偕成社)
『隣のアボリジニ』(筑摩書房)
『狐笛のかなた』(理論社)
※ この秋、新らしい長編が刊行の予定


4月2日は、国際子どもの本の日
2014.03.20更新

  
 デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日である、4月2日は、「国際子どもの本の日」です。

 IBBYに加盟する各国が順番に、ポスターとメッセージを作成し、世界中の子どもたちに発信しています。

 2014年は、アイルランドが担当しました。



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■ 2014年国際子どもの本の日のメッセージ
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世界じゅうの子どもたちへの手紙


シボーン・パーキンソン
(翻訳:こだまともこ)



 どうやって、お話を書くんですか?

 作家はよく、読者にそうきかれます――どこから、そういうことを思いつくんですか? 

 お話は、わたしの想像から生まれるものなんですよと、作家は答えます。

 ああ、なるほどねと、読者はいうでしょう。
でもね、その想像って、いったいどこにあるんですか?なんでできているの? 
だれもがみんな、持っているものなんですか?

 そうねえ、と作家は答えます。

 もちろん、わたしの頭の中にあるんですよ。
それからね、なんでできているかといえば、

絵や、言葉や、

思い出や、いままでに読んだ物語が残してくれたものや、言葉や、

いろんな物のかけらや、メロディや、考えや、顔や、怪物や、形や、言葉や、動きや、言葉や、

波や、手の込んだ模様や、風景や、言葉や、

香りや、手触りや、色や、韻や、小さなカチッという音や、シューッという音や、味や、湧き出るエネルギーや、なぞなぞや、そよ風や、言葉や。

 そういうものすべてが、頭の中でぐるぐる渦を巻いたり、歌ったり、万華鏡のように輝いたり、ふわふわ浮いたり、すわったり、考えこんだり、頭をかいたりしてるんです。

 もちろん、想像は、誰の頭の中にもあります。そうでなければ、夢を見ることはできませんからね。
 けれども、ひとりひとりの想像が、みんな同じわけではありません。
 コックさんは、ほとんどいつも味に関係のあるものを想像しているでしょうし、絵描きさんの想像は、色や形でできていることでしょう。
 けれども、作家の想像は言葉で満ちています。

 そして、物語を読んだり聞いたりするみなさんの想像もまた、言葉に乗ってかけめぐるのです。
作家は想像力を働かせて、いろいろな考えや、音や、声や、登場人物や、出来事を紡いだり、形作ったりしながら物語を作っていきます。
ですから、物語は言葉だけ、ページの上をくねくねと行進する、言葉の一連隊だけでできています。

 さて、そのあとで読者が登場して、くねくねと行進する言葉たちに命を吹きこむのです。
言葉は、まだページの上にいて、やはり行進している一連隊のように見えますが、それと同時に読者の想像の中で跳ねまわりはじめ、今度は読者が言葉を形作ったり、紡いだりします。
そして、作家の頭の中でそうであったように、今度は読者の頭の中で物語がかけめぐりはじめるのです。

 物語にとって、読者が作者と同じくらい大切だというのは、こういうわけなのです。

 ひとつひとつの物語にはひとりの作者しかいませんが、読者は何百人、何千人、時には何百万人もおり、作者の使った言葉を読む人だけでなく、多くの言葉に翻訳された物語を読む人たちもそのなかに含まれています。
作者がいなければ、物語はけっして生まれません。けれども、世界じゅうの何千、何万という読者がいなければ、その物語は自分が本来持つことのできる命を得て、いろいろな生を生きることができずに終わってしまうのです。

 ひとつの物語の読者は、同じ物語を読んだ別の読者となにかを共有することができます。
ひとりひとりが別々に、けれども、ある意味で共に作者の物語を自分たちの想像力で再創造したからです。
読むという行為は、ひとりだけのものであると同時にみんなのもの、個人的であると同時に共有のもの、親しいもの同士のものであると同時に国境を越えたものなのです。

 これは、おそらく人間がもっとも上手にできることかもしれません。

 これからもどうぞ、本を読みつづけてください!







*シボーン・パーキンソン(メッセージ作者)
 作家、編集者、翻訳家。IBBYの機関誌『Bookbird』の編集長も務めた。初代アイルランドの子どものためのローリエット。作品は、各国で翻訳されている。


*ニーアム・シャーキー(ポスターイラストレーション)
 絵本作家、画家。1999年に『大きなかぶ』でマザーグース賞を受賞。『ジャックと豆の木』は、ピスト賞ショートリスト。

*こだまともこ(メッセージ翻訳)
 翻訳家。エイキンの「ダイドー」シリーズのうち11冊を翻訳し、『ダイドーと父ちゃん』で、2010年IBBYオナーリストに選ばれる。


2014年国際アンデルセン賞ショートリスト発表
2014.03.19更新

 2014年の国際アンデルセン賞ショートリストが発表され、作家賞に、JBBYが推薦している上橋菜穂子さんが選ばれました。

 本賞の発表は、3月24日です。

― Hans Christian Andersen Awards 2014 shortlist ―

【作家賞】
2014 Hans Christian Andersen Author Award shortlist

 Ted van Lieshout(オランダ)
 Houshang Moradi Kermani(イラン)
 Mirjam Pressler(ドイツ)
 Nahoko Uehashi 上橋菜穂子(日本)
 Renate Welsh(オーストリア)
 Jacqueline Woodson(アメリカ).


【画家賞】
2014 Hans Christian Andersen Illustrator Award shortlist

 Rotraut Susanne Berner(ドイツ)
 John Burningham(イギリス)
 Eva Lindstrom(スウェーデン)
 Roger Mello(ブラジル)
 Francois Place(フランス)
 Oyvind Torseter(ノルウェー)

IBBYウェブサイト内発表ページ
http://www.ibby.org/index.php?id=257


ボローニャで日本の絵本を紹介
2014.03.18更新

 
 間もなく、世界最大の児童図書見本市「ボローニャブックフェア」が、イタリアのボローニャ市で開催されます。

 世界中から子どもの本関係者が一同に集まるフェア期間中、ボローニャ市立図書館サラ・ボルサに於いて、日本の子どもの本の展示をします。

 ボローニャにお出かけの方、海外のお友だちと一緒に、ぜひお立ち寄りください!


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 LEFT, RIGHT, UP AND DOWN !
 Japanese Picture Books after 2000
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期間: 3月22日(日)〜30日(日)
     ・月曜休館
     ・平日10時〜19時
     ・日曜15時〜19時

場所: ボローニャ市立図書館サラ・ボルサ
     Biblioteca Salaborsa
      Ragazzi, Piazza del Nettuno 3, 40124, Bologna


イベント:

    3月23日(日)16時
     オープニング
     ブックトークと紙芝居(野坂悦子さん)

    3月25日(火)16時半
     紙芝居(ペッポ・ビアンケッシさん)

    3月27日(木)17時
     ワークショップ(三浦太郎さん)



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主催: JBBY、サラ・ボルサ
後援: ボローニャ見本市協会、IBBY、ボローニャ大学東洋美術研究所、紙芝居文化の会


問い合わせ
☎ 03-5228-0051 (JBBY)


第 34回 IBBY世界大会 メキシコ
2013.12.19更新

 第34回IBBY世界大会が、メキシコシティで開催されます。
 12月中に申し込むと、参加費の早期割引がありますので、ご興味のある方はお早めに!
  
 基調講演のスピーカーには、国際アンデルセン賞受賞者のマリア・テレサ・アンドゥルエット(アルゼンチン)、デイヴィッド・アーモンド(イギリス)、ロベルト・インノチェンティ(イタリア)等が予定されています。
 


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日程: 2014年9月10日〜13日
会場: Hotel Fiesta Americana Reforma

大会テーマ: 読書とインクルージョン
         ―― 「みんな」が本当の意味での「みんな」になれるように


参加費: USD700 (同伴者は、USD280)
      2013年12月までなら USD 630
      2014年6月までなら USD 665

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● プログラム

9/10(水)19:00
   ウェルカムパーティ
   国際アンデルセン賞授与式

9/11(木)
   開会式
   基調講演、分科会、ポスターセッション

9/12(金)
   基調講演、分科会、ポスターセッション
   IBBYオナーリスト授与式
   IBBY朝日国際児童図書普及賞授与式

9/13(土)
   基調講演、分科会、IBBY総会
   閉会式、フェアウェルパーティ


http://www.ibbycongress2014.org/en/


ブラチスラバ世界絵本原画展 受賞者決定!
2013.09.10更新

スロバキアで隔年に行われる絵本原画の国際コンクール「ブラチスラバ世界絵本原画展(通称BIB)」で、日本人2名が、第2位にあたる「金のりんご賞」を受賞しました!

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はいじまのぶひこ『きこえる?』 
福音館書店/2012

きくちちき『しろねこくろねこ』 
学研教育出版/2012

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■ BIBとは

正式名称 Biennale of Illustrations in Bratislava
1967年に設立されました。以来隔年で開催される子どもの本のイラストレーションの分野では最も歴史が古く、最も権威があるとされている国際コンクールです。
本年は第24回にあたります。
1カ国から15名の画家しかエントリーできない狭き門で、国際審査員により、グランプリ1名、金のりんご賞5名、金牌5名が選出されます。
2013年は、日本人13名を含む、49カ国から362名の画家(原画2,344点)が参加しました。

○主催/スロバキア共和国文化省、スロバキアのユネスコ国内委員会、スロバキア国際児童芸術館(BIBIANA−International House of Art for Children)
○協力/IBBY(国際児童図書評議会)、ユネスコ



■ 「BIB2013」受賞者

○グランプリ

Evelyne Laube, Nina Wehrie(スイス)

○金のりんご賞

Rong Yu(中国)
はいじまのぶひこ(日本)
きくちちき(日本)
In-kyung Noh(韓国)
Irma Bastida Herrena(メキシコ)

○金 牌

Stella Dreis(ドイツ)
Renate Habinger(オーストリア)
Daniela Oleinikova(スロヴァキア)
Angela Cabrera Molina(スペイン)
Iraia Okina(スペイン)

○子ども審査員賞

Gi-hun Lee(韓国)

○出版社特別賞

Idle Talk, Faculty of Art and Design(Martin Raudensky)(チェコ)
Wins(Maria Christania)(インドネシア)
Amanuense(Wen Hsu-Chen)(コスタリカ)
Quilombo edicione(Maria de Los Angeles Vargas)(チリ)



■ 「BIB2013」国際審査員

Austra Avotina(ラトビア)
Murti Bunanta(インドネシア)
Yusuf Gajah(マレーシア)
Agnes Gyr(ルワンダ)
広松由希子(日本)
Eun Young Cho(韓国)
Svjetlan Junaković(クロアチア)
Arja Kanerva(フィンランド)
Igor Piačka(スロバキア)
Mingzhou Zhang(中国)





■ 国内選考会を経て「BIB2013」に出展した13名の日本人作家(五十音順)

あべ弘士 『新世界へ』(偕成社)
荒井良二 『あさになったのでまどをあけますよ』(偕成社)
井上洋介 『馬の草子』(福音館書店)
軽部武宏 『まんげつのこどもたち』(イースト・プレス)
木内達朗 『あかにんじゃ』(岩崎書店)
きくちちき 『しろねこくろねこ』(学研教育出版)
スズキコージ 『わかがえりの水』(岩崎書店)
田島征三 『ぼくのこえがきこえますか』(童心社)
nakaban 『よるのむこう』(白泉社)
はいじまのぶひこ 『きこえる?』(福音館書店)
広瀬ひかり 『マルマくんかえるになる』(ブロンズ新社)
降矢なな 『ひめねずみとガラスのストーブ』(小学館)
牡丹靖佳 『おうさまのおひっこし』(福音館書店)


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■ BIBのホームページから、入賞作品の画像がご覧になれます。

http://www.bibiana.sk/index.php?id=29&L=2



■「BIB2013」の受賞作品ならびに、日本からの出展作品は、2014年夏より、日本国内の美術館にて巡回展示を行います。


2014年「国際アンデルセン賞」候補者発表!
2013.04.30更新

2014年「国際アンデルセン賞」候補者発表!

 「国際アンデルセン賞」は、1953年に創設された子どもの本の分野で最も歴史のある国際賞です。
2年に一度、子どもの本の世界に最も貢献した作家1名と画家1名に送られます。
その選考水準の高さから、世界中で「The Little Nobel Prize」(小さなノーベル賞)と称され、子どもの本の質の向上にはかりしれない影響を与えています。

 日本はこれまでに、赤羽末吉さん(1980年)、安野光雅さん(1984年)、まど・みちおさん(1994年)が受賞しました。

 この度、国際児童図書評議会(IBBY)は、2014年の候補者を発表しました。日本からは、上橋菜穂子さんと片山健さんが選ばれています。

 受賞者の発表は、2014年春のボローニャブックフェアで行われます。

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2014年「国際アンデルセン賞」候補者
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アルゼンチン 作家:María Cristina Ramos 画家:Isol
オーストラリア 作家:Nadia Wheatley 画家:Ron Brooks
オーストリア 作家:Renate Welsh 画家:Linda Wolfsgruber
アゼルバイジャン 作家:Sevinj Nurugizi
ベルギー 作家:Frank Andriat 画家:Carll Cneut
ブラジル 作家:Joel Rufino dos Santos 画家:Roger Mello
カナダ 作家:Kenneth Oppel 画家:Philippe Béha
中国 作家:Hongying Yang 画家:Liang Xiong
クロアチア 画家:Svjetlan Junaković
デンマーク 作家:Lene Kaaberbøl 画家:Charlotte Pardi
エストニア 作家:Aino Pervik
フィンランド 作家:Kirsi Kunnas 画家:Pekka Vuori
フランス 作家:Jean-Claude Mourlevat 画家:François Place
ドイツ 作家:Mirjam Pressler 画家:Rotraut Susanne Berner
ギリシャ 作家:Sofia Madouvalou 画家:Daniela Stamatiadi
イラン 作家:Houshang Moradi Kermani
アイルランド 作家:Eoin Colfer 画家:PJ Lynch
イタリア 作家:Bianca Pitzorno 画家:Fabian Negrin
日本 作家:上橋菜穂子 画家:片山 健
韓国 作家:Jin-Kyung Kim 画家:Byoung-Ho Han
ラトビア 画家:Reinis Pētersons
オランダ 作家:Ted van Lieshout 画家:Marit Törnqvist
ノルウェー 作家:Bjørn Sortland 画家:Øyvind Torseter
ポルトガル 作家:António Torrado 画家:Teresa Lima
ロシア 作家:Vladislav Krapivin 画家:Igor Oleinikov
セルビア 作家:Ljubivoje Rsumović 画家:Dobrosav Zivković
スロバキア 作家:Daniel Hevier 画家:Peter Uchnár
スロベニア 作家:Polonca Kova 画家:Alenka Sottler
スペイン 画家:Javier Zabala
スウェーデン 画家:Eva Lindström
スイス 画家:Albertine
トルコ 作家:Serpil Ural 画家:Saadet Ceylan
イギリス 作家:Jacqueline Wilson 画家:John Burningham
アメリカ合衆国 作家:Jacqueline Woodson 画家:Bryan Collier


4月2日は、国際子どもの本の日
2013.04.02更新

   
童話の父と呼ばれるアンデルセンの童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日である、4月2日は、「国際子どもの本の日」です。
 
国際児童図書評議会(IBBY)に加盟する国々が、順番に世界共通ポスターとメッセージを作成し、世界中に配信し、子どもの本のお祭りをしています。

2013年は、アメリカ合衆国が作成担当しました。

コレツタ・スコット・キング賞をはじめ数々の賞に輝き、アメリカで敬愛され続けている絵本作家アシュレー・ブライアンがポスターを描き、
若手作家の育成とメキシコとの文化交流に力を注いでいる児童文学者で詩人のパット・モーラが美しい詩を添えて、世界中の子どもたちに贈ります。



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世界中のブック・ジョイ
    ――本がはこぶよろこび

                   パット・モーラ
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あなたとわたし
みんながよむ
もじを
もじから生まれることばを
ことばから生まれる本を


手にした本のページから
きこえてくる
小さなささやき
川のながれのうなり声
月を見あげるクマたちが ゆかいな歌を歌うのも


目のまえにあらわれた
はいいろのぶきみなお城のなかに
そっと足をふみいれる
手のなかの 花さく木は 雲までとどく
思いきり 宙をとぶ 女の子たち
空の海で またたく星を つりあげる 男の子たち


あなたとわたし
みんながよむ
世界中をめぐる本
よろこびをはこぶ本をよむ


                (翻訳協力:早川敦子)




Bookjoy! Around the World


We can read, you and I.
See letters become words,
and words become books
we hold in our hands.


We hear whispers
and roaring rivers in the pages,
bears singing
funny tunes to the moon.


We enter spooky gray castles,
And in our hands flowering trees climb
to the clouds. Bold girls fly;
boys fish for sparkling stars.


You and I read, round and round,
Bookjoy around the world.


By Pat Mora


FRESH JAPAN at the Bologna Children's Book Fair (English)
2013.03.11更新

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FRESH JAPAN at the Bologna Children’s Book Fair
Hall 29 A-17
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FRESH JAPAN is an exhibition space introducing outstanding works of talented Japanese artists and authors

-45 children’s books by well-recognized authors and illustrators

-20 unpublished picture books by talented budding artists

The exhibit features 10 picture books by artists responding to the March 2011 earthquake and tsunami disaster in Japan.


Our exhibit is aimed above all to show our commitment to and enthusiasm for the power of children’s books. We provide information about Japanese writers, illustrators and publishers.


Please come and join us!

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● Reception Monday 25th 16:00-   All are welcome!
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● Programme
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・Monday 25th

Guided tour on Japanese publishers (English / French) 14:30-15:30

・Tuesday 26th

Book talk by Taro Miura 13:00-13:30

Book talk by Ayano Imai 13:30-14:00

Guided tour on Japanese publishers (Spanish / English) 14:30-15:30

・Wednesday 27th

Lecture on Japanese picture books by Junko Yokota 13:00-14:00

Lecture on Japanese children’s books after the earthquake and tsunami of March 2011 by Roberta Tiberi  14:00-14:30

Guided tour on Japanese publishers (English / French) 14:30-15:30


We are exhibiting the books’information in English. Please visit the following website!

http://www.booksfromjapan.jp/




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Organizers
JBBY(Japanese section of IBBY)
JPIC(Japan Publishing Industry Foundation for Culture)

Art director: Katsumi Komagata


FRESH JAPAN ――ボローニャブックフェア50周年! 日本の子どもの本の作家を紹介します・・・・・・終了
2013.02.27更新

  
2013年はイタリアのボローニャブックフェア50周年にあたります。JBBYとJPICでは、50周年を記念して、ブースを出店し、主に2000年代に活躍する日本の子どもの本の作家たちを紹介します。



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ボローニャブックフェア
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● 会期 2013年3月25日〜28日
● 会場 ボローニャブックフェア(イタリア)
● ブース番号 Hall 29―A17

      
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● 今回紹介する作家さんとその作品
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1. あさのあつこ  『No.6』(講談社)
2. あべ弘士  『新世界へ』(偕成社)
3. 荒井良二  『たいようオルガン』(偕成社)
4. 市川宣子  『ケイゾウさんは四月がきらいです』(福音館書店)
5. 伊藤秀男  『うしお』(ビリケン出版)
6. いとうひろし  『ふたりでまいご』(徳間書店)
7. 井上洋介  『タマゴイスにのり』(すずき出版)
8. いまいあやの  『くつやのねこ』(BL出版)
9. 今森光彦  『おじいちゃんは水のにおいがした』(偕成社)
10. 上橋菜穂子  『狐笛のかなた』(理論社)
11. 魚住直子  『園芸少年』(講談社)
12. 大畑いくの  『そらのおっぱい』(文・スズキコージ/農山漁村文化協会)
13. 岡田 淳  『フングリコングリ 図工室のおはなし会』(偕成社)
14. 荻原規子  『レッドデータガール』(角川書店)
15. 片山 健  『むかしむかし』(文・谷川俊太郎/イースト・プレス)
16. 軽部武宏  『のっぺらぼう』(文・杉山亮/ポプラ社)
17. 朽木 祥  『かはたれ』(福音館書店)
18. 駒形克己  『Little Tree』(One Stroke)
19. 酒井駒子  『ゆきがやんだら』(学研)
20. ささめやゆき  『ねこのチャッピー』(小峰書店)
21. 島田ゆか  『バムとケロのもりのこや』(文渓堂)
22. スズキコージ  『ブラッキンダー』(イースト・プレス)
23. 鈴木のりたけ  『しごとば』(ブロンズ新社)
24. 鈴木まもる  『世界の鳥の図鑑』(岩崎書店)
25. 高楼方子  『おともださにナリマ小』(フレーベル館)
26. 高畠 純  『オレ・ダレ』(文・越野民雄/講談社)
27. 武田美穂  『ありんこぐんだんわはははははは』(理論社)
28. 田島征三  『ぼくのこえがきこえますか』(童心社)
29. たしろちさと  『ぼくうまれるよ』(アリス館)
30. 田中清代  『トマトさん』(福音館書店)
31. 出久根育  『ペンキや』(文・梨木果歩/理論社)
32. どい かや  『うさぎのルーピースー』(小学館)
33. 富安陽子  『盆まねき』(偕成社)
34. なかがわちひろ  『かものきょうだいクリとゴマ』(アリス館)
35. はたこうしろう  『なつのいちにち』(偕成社)
36. 埴 沙萌  『きのこ 〜ふわり胞子の舞』(ポプラ社)
37. 濱野京子  『フュージョン』(講談社)
38. 100%ORANGE  『コップちゃん』(文・中川ひろたか/ブロンズ新社)
39. 降矢なな  『いそっぷのおはなし』(文・木坂涼/グランまま社)
40. 町田尚子  『いるのいないの』(文・京極夏彦/岩崎書店)
41. 三浦太郎  『くっついた』(こぐま社)
42. 森 絵都  『DIVE!』(講談社)
43. やぎゅうげんいちろう  『おじいちゃんのひみつ』(福音館書店)
44. 山口マオ  『わにわにのおふろ』(文・小風さち/福音館書店)
45. 令丈ヒロ子  『パンプキン 模擬爆弾の夏』(講談社)


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● このほか、震災後に出版された絵本や、若手絵本作家のダミー本の展示も行います。
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【震災後の絵本】

1. 『みずたまり』 (文・森山京、絵・松成真理子/偕成社)
2. 『世界は気になることばかり』 (作・五味太郎/偕成社)
3. 『ラーメンちゃん』 (作・長谷川義史/絵本館)
4. 『ここにいる』 (文・舟崎克彦、絵・味戸ケイコ/ポプラ社)
5. 『あさになったのでまどをあけますよ』 (作・荒井良二/偕成社)
6. 『火の話』 (作・黒田征太郎/石風社)
7. 『ふくしまからきた子』 (文・松本猛、文と絵・松本春野/岩崎書店)
8. 『かみさまはいる いない?』 (文・谷川俊太郎、絵・清川あさみ/クレヨンハウス)
9. 『さがしています』 (文・アーサー・ビナード、写真・岡倉禎志/童心社)
10. 『いつか帰りたいぼくのふるさと』 (写真・大塚敦子/小学館)


【ダミー本出展の作家さんたち】

いしかわことみ、 梅田なお実、 河井いづみ、 川野由希衣、 北 愛理、 榊原悠介、 さとうかな、 サニー パク、 たかはしのぞみ、 高畠那生、 田邊和美、 日隈みさき、 ひのつぼゆみ、 ふくだじゅんこ、 ムムリク牧、 もなみなみこ、 八尾慶次、 山川あかね、 山本美希、 渡邊智子


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● ブースでのイベント情報 (予定を含みます、随時更新します)
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3月25日(月)
 14:30 ブックツアー(フランス語/英語)
 16:00 レセプション
3月26日(火)
 13:00 三浦太郎さんのブックトーク
 13:30 いまいあやのさんのブックトーク
 14:30 ブックツアー(スペイン語/英語)
3月27日(水)
 13:00 ジュンコ・ヨコタさんのミニレクチャー「日本の子どもの本」
 14:00 ロベルタ・ティベリさんのミニトーク「震災関連の本の紹介」
 14:30 ブックツアー(フランス語/英語)


みなさま、どうぞ遊びにいらしてください!


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● 展示作品は、英語でもご紹介しています。

http://www.booksfromjapan.jp/



● Fresh Japanブログ

http://freshjapan.blogspot.jp/





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ブックバード日本版 No.8
2012.04.09更新

「ブックバード日本版 No.8」 が発売中です。

「Bookbird」は、世界76カ国が加盟する子どもの本のネットワークIBBY(国際児童図書評議会)の機関紙です。
2010年より、株式会社マイティブックより、日本語翻訳版が刊行されています。


●もくじ

〈特集〉グラフィックノベル
ショーン・タン/レイモンド・ブリツグス/デイヴ・マッキーン
イラン/インド/韓国/オーストラリア他

〈連載〉
・今注目の研究書をいち早くお届け―本についての本
・フォーカスIBBY
・ポエム「想像力」―アンドリュー・フーセック・ピータース

〈本のつばさ〉
・インタビュー
  フランス著作権事務所所長 カンタン・コリーヌさん
・東京子ども図書館「わらべうたの会」
・大阪国際児童文学館 土居安子さんの日本の本紹介
・百々佑利子編集長メッセージ「若き書き手の皆さんに」 


●購読ご希望の方は、こらちから


2012年「IBBY朝日国際児童図書普及賞」決定
2012.04.09更新

2012年3月19日、イタリアのボローニャ国際ブックフェア会場にて、IBBYの記者会見が行われ、
2012年のIBBY朝日国際児童図書普及賞の受賞者が発表されました。


●「おばあちゃんの読み聞かせ計画」(アルゼンチン)

アルゼンチン北東部で活動する「おばあちゃんの読み聞かせ計画」は、失業中の女性らを読み聞かせボランティアに育成。貧しい地域の子どもたちが文学に触れる機会を与え、女性たちの生きがいも生み出してきました。


● SIPER(カンボジア)

「SIPER」は、ポル・ポト政権の弾圧から逃れてタイ国境にすむ難民たちへの支援を続けてきました。1990年代からは活動を教育にも広げ、図書館をつくったり、出版部門を設けて作家や編集者を育てたりしています。



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■ IBBY朝日国際児童図書普及賞とは
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IBBYと朝日新聞社により1986年に創設された賞。世界各地で識字や図書普及、読書推進活動をする人々に光を当てるもの。現在は隔年に2団体が選ばれる。日本からは、「てんやく絵本ふれあい文庫」(1998)、「ラオスのこども」(2008)が受賞。


2012年国際アンデルセン賞決定
2012.04.09更新

2012年3月19日、イタリアのボローニャ国際ブックフェア会場にて、IBBYの記者会見が行われ、
2012年国際アンデルセン賞受賞者が発表されました。

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《作家賞》
   Maria Teresa Andruetto(アルゼンチン)

《画家賞》
   Peter Sis(チェコ)
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27名の候補者の中から《作家賞》に選ばれたアルゼンチンのMaria Teresa Andruettoについて、選考委員会は、「愛、貧困、暴力、政治、移民、心の内側など、多岐にわたる繊細なテーマを、詩的で美しい文体で綴る熟練した表現力」と称しました。

同じく30名の候補者の中から《画家賞》に選ばれたチェコのPeter Sisを、「何通りにも解釈できる複雑な物語を、革新的なアプローチで表現する。並はずれた独創性と確かな技量に基づく力強い創作力」と、高く評価しました。



ほかの候補者たちについては、下記のIBBYウェブサイトからご覧になれます。

<作家賞>
<画家賞>


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 ■ 国際アンデルセン賞とは
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1953年に創設された子どもの本の作り手に贈られる国際賞。「小さなノーベル賞」とも呼ばれる。2年に一度、作家と画家の全業績を対象に、世界10カ国から選ばれた国際審査員によって選考が行われる。日本からは、赤羽末吉(1980)、安野光雅(1984)、まどみちお(1994)が受賞。


国際子どもの本の日
2012.03.06更新

  
4月2日は、「はだかの王様」や「人魚姫」で知られるデンマークの童話作H・C・アンデルセンの誕生日です。

世界76カ国が加盟するIBBY(国際児童図書評議会)では、この日を「国際子どもの本の日」とし、子どもと本をつなぐイベントを各国で行っています。

1967年からは、IBBY支部が順番にポスターとメッセージを作成し、世界中に発信するようになりました。

2012年は、メキシコが担当し、現在メキシコで最も活躍している児童文学作家 フランシスコ・イノホサがメッセージを、グラフィックメディアで活躍し、語り手でもあるフアン・ヘドビウスがポスターを作りました。


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2012年国際子どもの本の日メッセージ
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「むかしむかしあるところに、
   世界じゅうが語っているお話がありました。」

                      文 フランシスコ・イノホサ
                      訳 宇野和美


 むかしむかしあるところに、世界じゅうが語っているお話がありました。そのお話は、実はひとつではなく、たくさんのお話でした。きかんぼうの女の子や甘い言葉でさそいかけるオオカミ、ガラスのくつや恋する王子、機知に富んだネコやなまりの兵隊、お人よしの大男やチョコレート工場などの物語がそのお話から生まれ、世界じゅうに広がり始めました。ことばや知性、イメージ、すばらしい登場人物が世界を満たし、人びとを笑わせたり、驚かせたり、共に生きていかせたりしました。そして、意味を与えました。それから物語はどんどん増えて、「むかしむかしあるところに、世界じゅうが語るお話がありました」は、千一回もとなえられてきました。

 お話を読んだり、語ったり、聞いたりするとき、私たちは想像力をはたらかせます。想像力を常にきたえ、よい状態にしておくためには、使うことが必要であるかのように。いつか、私たちの行く手をはばむ障害が現れたとき、それらのお話は知らず知らずのうちに私たちのもとにまいもどり、創意に富んだ解決策を与えてくれることでしょう。

 お話を読んだり、語ったり、声に出して語られるお話を聞いたりするとき、私たちはとても古くからの習わしをくりかえしているのです。歴史の中でとても大きな役割、つまり共同体をつくるという役割を果たしてきた習わしです。お話のまわりにはさまざまな文化や時代や世代が集まり、日本人もドイツ人もメキシコ人もみなひとつだと私たちに教えてくれます。十七世紀に生きていた人びとも、インターネットでお話を読む私たちも同じなら、おじいさんもお父さんも子どもも同じです。たがいにどんなに大きな違いがあろうとも、お話は私たち人間をみな平等に満たしてくれます。なぜなら、そもそも私たちはみな、そのお話の主人公だからです。

 生きとし生けるものが、生まれ、ふえ、死ぬのに対して、豊かに生まれたお話はほろびることがありません。ことに昔話は、背景や状況に合わせて、再話され語りつがれていきます。私たちはお話を語り直したり聞いたりするとき、その昔話の共作者となっていくのです。

 むかしむかしあるところに、神話や伝説でいっぱいの国がありました。その神話や伝説は、何百年にもわたって人びとの口から口へと旅をし、世界の成り立ちや歴史を語ったり、豊かな文化を提供したり、好奇心をかきたてて、人びとの唇をほほえみで満たしました。そこはまた、本を手にとれる人びとが少ない国でした。けれども、この物語はかわってきています。私の国メキシコでは、今では片田舎の村までもお話が届くようになってきました。そして、お話は読み手と出会い、共同体をつくり、家族をつくり、幸せになる可能性をもっとたくさん持った人びとをつくる役目を果たしているのです。



○ 左がメキシコが作ったオリジナルポスター、右が日本版


ブックバード日本版 No7
2012.01.23更新

「ブックバード日本版 No.7」 が発売中です。

ブックバードは、世界74カ国が加盟する子どもの本のネットワークIBBY(国際児童図書評議会)の機関紙です。


●もくじ

【特集】言葉でつながる児童文学の「今」と「昔」
・アボリジナル人の書いた児童文学:近年の出版状況について
・イスラエルのヘブライ語とアムハラ語のバイリンガル本の出版
・ピノッキオ:イタリアの原書からギリシャの続編まで
・1950年から1966年に発行した中国の絵本データ
・今人気の『トワイライト』シリーズから自傷性を探る
・バリアフリー図書の役割と意義:日本の活動報告 ほか


【連載】
・今注目の研究書をいち早くお届け―本についての本
・フォーカスIBBY
・ポエム――アニー・G・シュミット(オランダから)


【本のつばさ】日本版オリジナルページ
・インタビュー 村山隆雄(JBBY会長)
・大阪国際児童文学館「おはなしモノレール」 ほか


●詳しくはブックバード日本版ウェブサイトへ
http://www.bookbird.jp/


ブックバード日本版 No.6
2011.09.28更新

「ブックバード日本版 No.6」 が発売中です。

ブックバードは、世界74カ国が加盟する子どもの本のネットワークIBBY(国際児童図書評議会)の機関紙です。


●もくじ

【特集】子どもの詩の豊かな言葉とその魅力

・スロベニアの子どもの詩における、アフリカへの視点
・子どもの歌や詩から、韓国文化の多様性を再発見する
・子どものためのギリシャの詩―そのテーマ、構成、タイプ、傾向について
・スロバキアの子どもの詩─心を解放するノンセンスの力
・破壊力としてのイノセンス─『夢見る12カ月』におけるシュルレアリスムの力
・よみがえるパブロ・ネルーダ チリ児童文学に描かれたその人生
・フランス児童書作家 アラン・セールのインタビュー「子どもたちを詩へと導く世界の街角」
・詩人の学校訪問レポート:「土地から土地へ飛ぶ花粉」?
・アメリカとスコットランドで読まれた『ザ・ブレイド』
・オランダを拠点にしたワークショップ:ポエム・エクスプレス
・ポスターコンテストで想像の泉を泳ぐ


【連載】
・今注目の研究書をいち早くお届け―本についての本
・フォーカスIBBY


【世界の国から届いたポエム】
「ようこそ、みなさん」(ニュージーランド)
「ひとつとひとつ」(インドネシア)
「伝統的なメキシコの子守歌」(メキシコ) ダニエレ・ライト
「私たちの想像力」(カナダ)ジョンアルノ・ローソン
「朝のリレー」(日本) 谷川俊太郎


【日本版オリジナル編集ページ「本のつばさ」震災復興特別編集】


●詳しくはブックバード日本版ウェブサイトへ
http://www.bookbird.jp/


インドで国際会議、テーマはブックセラピー
2011.09.14更新

来年2月にインドのニューデリーにおいて、
ブックセラピーをテーマにした国際会議が開催されます。

日時:2012年2月9日〜2月11日
主催:AWIC(IBBYインド支部)

会場ではブックセラピーに適した各国の絵本を
展示することになっています。
日本からは下記の10冊を送りました。

「けんかのきもち」 文・柴田愛子 絵・伊藤秀男 ポプラ社
「サルビルサ」 作・スズキコージ 架空社
「ないた」 作・中川ひろたか 絵・長 新太 金の星社
「ひでちゃんとよばないで」 作・おぼまこと 小峰書店
紙芝居「たべられたやまんば」 文・松谷みよ子 絵・二俣英五郎 童心社
布の絵本「すうじのうた」 ふきのとう文庫制作
「ココロのヒカリ」 文・谷川俊太郎 絵・元永定正 文研出版
「ボスニアの少女エミナ」 写真と文・大塚敦子 岩崎書店
「セロひきのゴーシュ」 作・宮沢賢治 絵・茂田井武 福音館書店
「とん、ことり」 作・筒井頼子 絵・林 明子 福音館書店


「くつやのねこ」 BIB子ども審査員賞を受賞
2011.09.06更新

2011年ブラチスラバ世界絵本原画展が、
スロバキアの首都ブラチスラバで開催中です。

9月1日、いまいあやの氏「くつやのねこ」(BL出版)が
「子ども審査員賞」を受賞しました。

子ども審査員賞は、BIBIANA、月間児童雑誌FIFIK等が主催する賞で、
今年が10回目にあたります。
スロバキア近辺の6名の子どもたちによる審査団が
2日間にわたる審査をみっちり行って選びます。

スロバキアの国立劇場で華々しく行われる授与式では、
グランプリや金のりんご賞の受賞者と並んで、
子どもがデザインしたという記念オブジェが贈られます。


それぞれの国の国内選考会を経て出展されたクオリティの高い作品群の中から、
子どもの目線で選ばれた1冊ということで、大変名誉ある素晴らしい賞です。


他の受賞者は以下のとおり
(残念ながら日本人はいませんでした)

<グランプリ>
 Eunyoung Cho(韓国)

<金のりんご賞>
 Janik Coat(フランス)
 Wouter van Reek(オランダ)
 Rashin Kheyrieh(イラン)
 Jooyun Yoo(韓国)
 Tomas Klepoch(スロバキア)

<金牌>
 Marit Tornqvist(オランダ)
 Jochen Stuhrmann(ドイツ)
 Iban Barrenetxea(スペイン)
 Valerie Losa(スイス)
 Simone Rea(イタリア)


・「子ども審査員賞」の次点は、ハンガリー、スイス、ポーランドの作家でした。


IBBY障害児図書資料センター 2011年推薦図書
2011.06.07更新

IBBYのプロジェクトのひとつに、障害児の読書に有益な情報の収集と発信があります。
ノルウェーのハウグ養護学校内に、IBBY障害児図書資料センターがあり、世界中から収集した障害児のための児童書の中から、特に優れた数十冊を選出し、2年に一度、推薦図書リストを発行しています。
選ばれた本は、ボローニャ国際ブックフェアで紹介された後、希望する各国で巡回展示されます。

2011年は、世界中から寄せられた130の推薦作品の中から、60作品が選ばれました。
日本からも、下記の3作品がカタログに掲載されました。

・「おでかけブー!」(布の絵本 ぐるーぷ・もこもこ)
・「おこだでませんように」(くすのきしげのり/文・石井聖岳/絵・小学館)
・「月人石」(乾千恵/書・谷川俊太郎/文・川島敏生/写真・福音館書店)


2011年の推薦図書は、2012年から、「世界のバリアフリー絵本展」として、国内を巡回する予定です。


ブラチスラヴァ世界絵本原画展(BIB2011)
2011.05.30更新

今年も、スロヴァキアの首都ブラチスラヴァで、
「BIB世界絵本原画展」が開催されます。

 会期  9月2日〜10月26日
 会場  BIBIANA(スロヴァキア国際児童芸術館)

BIB世界絵本原画展は、1967年に創設された、
子どもの本のイラストレーションの分野では、
最も歴史ある絵本原画のコンペティションです。


● 会期中、国際シンポジウムが行われます。

 日時  9月3日 9:00〜18:00
     9月4日 9:00〜12:00

 テーマ 「Illustrations in the Works of New Media」

BIBIANAでは、シンポジウムの発表者を募集しています。
ご興味のある方は、直接BIBIANAまでお問い合わせください。
申込締め切りは【6月15日】です。

BIBIANAウェブサイト
bib@bibiana.sk


国際子どもの本の日ポスターとメッセージ
2011.02.01更新

4月2日は、国際子どもの本の日です。
「人魚姫」や「みにくいあひるのこ」などの童話を残したデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日を記念して、1967年に制定されました。

国際児童図書評議会(IBBY)では、この日にあわせて、加盟国が順番にポスターとメッセージを作成し、世界中の子どもたちに届けています。

2011年は、エストニア共和国が担当しました。
エストニアは、バルト海に面した3つの小国(バルト三国)のひとつで、日本の9分の1ほどの面積を有する人口約134万人の国です。中世の雰囲気を残した美しい街並みは世界遺産にも登録されています。


ポスターは、2008年IBBYオナーリストに輝いた画家ユリ・ミルデベルグ(Juri Mildeberg)が描きました。

メッセージは、エストニアを代表する子どもの本の作家アイノ・ペルビク(Aino Pervik)が書きました。



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2011年<国際子どもの本の日>記念メッセージ
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物語は記憶している
アイノ・ペルビク(Aino Pervik)


――アルノが父さんと学校に着いたときには、もう授業は始まっていました。――

 私のふるさとエストニアでは、ほとんど誰もがこの「春」という本の書きだしの文章を知っています。作者はエストニア人のオスカー・ルツ(1887−1953)で、1912年に出版されました。 「春」の舞台は、19世紀末のエストニア。教区の学校に通う子どもたちの生活がつづられています。オスカー・ルツは、自分の子ども時代のことを書いているのです。アルノは少年時代の彼の姿です。

 古い記録を調べて、そこから得た知識をもとに歴史の本を書いた研究者たちもいます。そういった本は、過去の出来事について語っていますが、じっさいにふつうの人たちがどんなふうに暮らしていたかが目に見えるように伝わってくるわけではありません。

 物語は、古い記録にはでてこないような「記憶」を語っています。
 たとえば、アルノのような男の子が100年前に学校でどんなことを考えていたかということや、当時の子どもたちがどんな夢をもっていたかとか、どんなことがこわくて何が幸せだったかということを語ってくれるのです。子どもたちのお父さんやお母さんのことも物語はちゃんと記憶していて、自分たちの子どもがどんな人に育ってほしいと思っていたのか、そしてどんな未来を願っていたのかということも。
 もちろん、昔のことを現在から書くことはできますし、とてもおもしろい本もたくさんあるでしょう。でも、いまの作家は、はるか昔の人たちが感じた匂いや味、経験した恐れや喜びを実感することはできないのです。すでに、次に何が起きたか、そして過去の人たちが思い描いた未来がどのようなものになったかがわかってしまっているからです。

 物語は、それが書き記されたときのことを記憶しています。
 イギリスのチャールズ・ディケンズが書いた物語は、19世紀の中ごろに、ロンドンの街の通りにいる男の子がどんなふうに暮らしていたかを教えてくれます。そう、オリヴァー・トゥイストの時代に。ディヴィッド・カパフィールドの目を通して――それは当時のディケンズ少年の目でした――19世紀半ばのイギリスで生きていた人々のさまざまな姿をみることができます。おたがいの関係や、考えていることや感じていることがどんなふうに人間関係に影響していたかということが見えてくるのです。ディヴィッド・カパフィールドはいろいろな意味でチャールズ・ディケンズ自身でしたから、ディケンズは当時の人間たちのことを知っていて、物語を書くときにわざわざ創作しなくてもよかったのです。
 トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンや友だちのジムが、19世紀の終わり頃にミシシッピ川を下っていく冒険がどんなものだったのか、私たちはマーク・トウェインが書いた物語を通して知ることができます。トウェインはじっさいに当時の人間たちと一緒に生きていたので、彼らがたがいに考えていることをぜんぶ知っていたのです。

 文学のなかに、なによりも正確な過去の人たちの姿を見つけることができるとしたら、それは彼らがじっさいに生きていた同じ時代に描かれた姿をとおしてなのです。

 そう、物語は記憶しているのです。


(翻訳協力:早川敦子)



【アイノ・ペルビク】
1932年生まれ。現代エストニアを代表する子どもの本の作家のひとり。タルトゥ大学でフィン‐ウゴル語を学び、1967年よりプロの作家となる。大人のための詩や散文のほかに、これまでに47冊の児童書を書く。作品は英語、ドイツ語、日本語、リトアニア語、ロシア語などに翻訳され、舞台化、映画化もされている。エストニア児童文学賞を3度受賞しているほか、2004年IBBYオナーリスト(『ポーラ、母国語を学ぶ』)など国内外で受賞多数。2001年には、エストニア国家から「第5級白星勲章」を受勲。『モーラばあさんの超能力』(田中かな子訳 大日本図書 1991)ほか。


● JBBYでは、今年のポスターをアレンジしたカレンダーを製作中です。ご希望の方には、メッセージを添えてお送りいたしますので、ホームページの追加情報をお待ち下さい。(送料のみご負担いただきます。)


ハイチへのご支援ありがとうございました。
2010.12.16更新

ハイチ震災へのご支援をありがとうございました。
IBBYならびにハイチからの報告とともに、あらためて御礼申し上げます。
ゆっくりですが、ハイチでのブックセラピーが拡大しています。

IBBYの支援活動は継続しております。
引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

2010年12月現在
募金総額 45,925USドル

【募金送金先】
郵便振替口座 00180-1-80781
口座名義 日本国際児童図書評議会


● IBBYハイチからのメッセージ (2010年11月)
―― ジョスリン・トルイヨ(IBBYハイチ支部代表)

 1月12日の大地震の後、世界中のIBBYの仲間が起こしてくれたムーブメントと、多くの皆様のご支援に、IBBYハイチ支部(AYIBBY)を代表して心から感謝申し上げます。

 私たちは、メンバーを、そして数千もの人々を失いました。私たちは、本も建物も、その他多くのものを失いました。
皆さんの支援のおかげで、私たちは、子どもたちに本を読んであげています。ブックセラピーで、子どもたちに本による安らぎを届けています。私たちは、日々戦っています。
何千もの子どもたちは今だに不安定なテントで生活し、多くは親を失いました。
もともと本と出会う機会が乏しかったこの国で、以前にまして、手元の本は減ってしまいました。多くの学校は再開できていません。

 けれども、私たちは学んだことがあります。私たちは一人ぼっちではないということ。人は互いに気遣いあい、そして、どこにいても、みんなで子どもを守るのだということ。

(ポルトープランスより)



● IBBY事務局からの報告 (2010年6月)
―― リズ・ペイジ(IBBY事務局長)

 2007年以降、ジョスリン・トルイヨを中心にIBBYハイチ支部は、首都ポルトープランスのカライブ大学を拠点に、ポルトープランスとモンルイ地域の子どもたちのために学校とセンターを運営してきました。ジョスリンは、大学で教える傍ら、ハイチの児童文学作家としても活躍しており、フランス語とクリオール語の本を出版しています。

 IBBYハイチは、作家、画家、翻訳者、教師など子どもの本に関わる人たちで構成され、ジョスリンとネイディーン・ギャスパール教授がIBBYとの連絡係です。IBBYに加盟する前は、Li pou plezi(読む喜び)という組織で、文部省や他の教育機関の支援を受けながら、母語であるクリオール語の児童書を普及させる運動を続けてきました。

 2008年、IBBYハイチは、IBBY-山田基金の助成を受けてJoyful Caravanというプロジェクトを実施しました。母語の本が無い地域や、本に触れ合う機会が極端に少ない子どもたちにクリオール語の本を届ける活動です。ボランティアはストーリーテリングの訓練を受け、その地域の風習や伝統に基づいた読書教材を作りました。このプロジェクトは、4つの地域で数百人の子どもたちに届きました。ハイチの子どもたちは、それまで本といえば学校の教科書しか見たことがなく、楽しむための読書を経験したことがありませんでした。

―― 大型ハリケーンがハイチを4度も襲ったのは、その翌年でした。

 IBBYハイチは、嵐で家族や家を失った子どもたちのために、より大きな新しいプロジェクトを起案しました。本の力で立ち直りを図る「ブックセラピー」です。学校が崩壊し、友だちの死に直面し、自ら心も身体も傷ついた多くの子どもたちは助けを必要としていました。

ストーリーテリングの力は偉大です……
「文学は、私たちが自分の物語を書き直すのを助けます。お話の中へ入り込むこと、すなわち別の人の物語を体験することは、想像力や感情や言葉を深めます。物語を読むことで、私たちは必要な安らぎを与えられ、動揺した心は少しずつ回復していくのです。物語は私たちを不安から解放してくれます。」
(カルメン・D・デアルデン「生きるために読む」(2008年、IBBYコペンハーゲン大会基調講演から))

 IBBYハイチは、IBBY Children in Crisisの救済プログラムで、読書カウンセラーを訓練するワークショップを行い、ブックセラピーにふさわしい本をクリオール語に訳し印刷しました。そして、ハリケーンが直撃したゴナイヴとキャバレ地区の学校で活動を展開しました。

―― 1年後、今度は大地震が数千の命を奪いました。

 IBBYはすぐにハイチを救援するための募金活動を開始しました。世界中から集まった募金は41,000スイスフラン(約400万円)、IBBYは3度に分けて約300万円を送金しました。

 混乱の中、ジョスリンから、無事でいること、そして仲間が集まり次第、始動したいというメールが届きました。彼女たちは、拠点にする小さなキャンプを見つけ、まず瓦礫の中からまだ使える本をかき集めて目録を作りました。彼らが以前活動していた学校の多くは崩壊しましたし、最も有力な支援者だった校長先生は亡くなりました。ポルトープランスの4分の3が壊滅したのです。

 皆様から頂いた募金は、IBBYを通してハイチに届き、本の再製やスタッフのトレーニングに充てられ、ハイチの子どもたちのためのブックセラピープロジェクトを支えています。
ほかにもジョスリンのチームには、地元や在外ハイチ人からの寄附が寄せられ、今年のボローニャブックフェアに参加した出版社からは、フランス語の児童書も寄贈されました。これらの本が少しずつ利用可能な地域に届きつつあります。

 幸運にも壊れずにすんだ印刷機で、ジョスリンたちは、これまでの経験から子どもたちに有効だと思えるいくつかの本を急ぎ複製しました。

・Belanblan ak Belanjon は、助け合って病気を克服した2匹のチョウの友情物語です。

・Gougou p chyen(犬がこわいグーグー)も素晴らしい成果をあげたと聞いています。主人公のグーグーが犬を怖がる様子をきっかけに、子どもたちが自分自身の地震への恐怖について少しずつ口に出せるようになったといいます。

・Ti Pouchは、学校のサッカーチームでゴールキーパーのポジションを希望する車イスの少年の物語です。大勢の負傷者が出たハイチでは、これから子どもたちが障害と向き合って生きていく必要があるのは明白です。

・Goudougoudouは、直接地震を扱った新しい作品です。1月12日(地震の日)に母を亡くした2人の子どもたちが、苦難の末、最後に田舎でお祖母さんと一緒に暮らすという物語です。この本は、地震の犠牲になった2人のIBBYメンバー、マグリーとフロレンスの遺児に捧げられました。

 ジョスリンたちは、子どもたちから不安を取り除くため、本を持ってキャンプを回っています。当初はカウンセラー助手が7人だけでしたが、3月には2週間のトレーニングを受けた新たな7人が加わりました。それでも、50人以上の子どもたちが集まる場に、たった2人の助手しかいないような状況が何度もありました。
物流システムが復旧していないことも問題です。本の配送が遅れ、会が終わった後で、子どもたちが本を受け取ることもありました。本の多くはキャンプのリーダーが保管していますが、すべてのキャンプに適切な保管場所があるわけではありません。

 スタッフはそれぞれ、プログラム中の出来事をノートにつけています。2〜3週ごとに集まって、進行状況や問題点について話し合っています。

 最初の2カ月、チームは主に複製した本やコピーを使っていました。しかし、間もなく彼らは新しい本を注文することができました。かなりの数の本が4月のうちに手に入り、残りは代金の支払いと同時に納品されることになっています。今は、ハリケーンのシーズンを前に、本が泥を被らないための対策を検討しています。今のところは雨(といっても豪雨ですが)だけなので幸運です!

 現在、プロジェクトは効率的に進められているといえます。想像を絶する混乱の中、彼らはチームに分かれ、キャンプを選び、子どもたちをまとめ、他の国際NGOや地元組織と協力して事にあたっています。Food for the Poorは、ブックセラピーの会場で子どもたちに軽食を提供してくれます。いずれ、ユニセフやCODE(海外災害援助市民センター)、ハイチのブラジル文化センターとも連携できるでしょう。

 皆が全てを失った今、なにごとも初めはゼロからスタートするのだということを実感しています。

 ジョスリンは、2009年のハリケーンの際、ブックセラピーを経験しておいて本当によかったと言います。最も必要とされたとき、自分たちはすぐに実行に移せる準備ができていた、と……。今、IBBYハイチは、震源地に近いガンティエやレオガンなどにも活動を広げる準備を進めています。

(バーゼルより)


IBBY世界大会・スペイン その1
2010.12.03更新

さる9月8日から12日の5日間、スペインの北西に位置する巡礼の地、サンチャゴ・デ・コンポステーラにおいて、第32回IBBY世界大会が開催されました。

大会テーマは、「Minority(少数派)」です。

日本人30名を含む約600人の子どもの本関係者が、世界各国から集いました。

●写真 (左から)
1. 国際アンデルセン賞授与式: 左から、委員長Z・ゲーニ氏、IBBY会長P・アルダナ氏、作家賞D・アーモンド氏、画家賞J・バウアー
2. IBBY朝日国際児童図書普及賞 ガーナの受賞者
3. 同 コロンビアの受賞者、右は、朝日新聞社ヨーロッパ総局長の橋本氏



基調講演と分科会スピーチの一部は、IBBYウェブサイトから入手できます。(英文かスペイン語いずれかです)
http://www.ibby.org/index.php?id=1042

大会中の写真もご覧いただけます。
http://www.ibby.org/index.php?id=1100


IBBY世界大会・スペイン その2
2010.12.02更新

IBBYの各国支部が、外国の子どもたちにぜひ読んでもらいたいと選ぶ本が「IBBYオナーリスト」です。

2年に一度、文学作品の分野、イラストレーション作品の分野、翻訳作品の分野から1冊ずつ選ばれた本(※注)が、IBBYの推薦本リスト「IBBY Honour List」として、世界中に発信されます。

2010年、日本からは

『フュージョン』 濱野京子作 (講談社)
『うしお』 伊藤秀男作・絵 (ビリケン出版)
『ダイドーと父ちゃん』 J・エイキン作 こだまともこ訳 (冨山房)

が選ばれました。

受賞者の濱野京子さんと伊藤秀男さんは、はるばるスペインに赴き、IBBY大会の授与式に参加されました。

写真は、左から
 濱野京子さん
 伊藤秀男さん
 大会会場に展示されたIBBYオナーリストの本をみる人たち

(※注)
複数の言語を用いる国は、文学・翻訳の部門に3冊まで選ぶことができます。
翻訳部門だけは、翻訳者の業績を対象に、近年の代表作をあげます。


IBBY世界大会・スペイン その3
2010.12.01更新

IBBY世界大会の最終日には、IBBYの加盟国が出席する総会が開催され、事業報告・会計報告・役員選挙などが行われます。

今年は、前会長パトリシア・アルダナ氏の任期が満了しましたので、新しい会長が選任されました。

マレーシアの、アーマド・リザ・アーマド・カルーディン氏です。(写真ひだり)
アジアからの会長は、島多代さん(1998-2002)についで二人目です。

また、JBBY理事である松岡希代子さん(板橋区立美術館学芸員)が、IBBY国際理事に就任しました。
ほかに、スペイン、トルコ、フランス、ベルギー、エジプト、パレスチナ、アメリカ、ウガンダ、中国から全部で10名の理事が選任されました。

2012年国際アンデルセン賞の委員長には、スペインの編集者で研究者でもある、マリア・ヘスス=ヒル氏が就任しました。

新会長ならびに理事たちのプロフィルは、IBBYウェブサイトから読むことができます。(英文です)
http://www.ibby.org/index.php?id=thepresident
http://www.ibby.org/index.php?id=executive_commitee


次の大会は、ロンドンです!

【第33回IBBY世界大会】
 2012年8月23日〜26日
 ロンドン、サウスケンジントン
http://www.ibbycongress2012.org/index.php


IBBY朝日国際児童図書普及賞 受賞者決定!
2010.03.26更新

IBBY朝日国際児童図書普及賞は、読書普及の草の根活動を顕彰する賞で、2年に一度2団体が選ばれます。
受賞団体には、朝日新聞社から賞金10,000ドルが贈られます。

創設から20周年にあたる今年は、ガーナとコロンビアの団体が選ばれました。
授賞式は、本年9月にスペインで行われるIBBY世界大会にて行われます。

The Osu Children's Library Fund (ガーナ)
ウェブサイト

Convenio de Cooperacion al Plan de Lectura (コロンビア)
ウェブサイト


2010年「国際アンデルセン賞」決定!
2010.03.26更新

2010年国際アンデルセン賞

【作家賞】デイヴィッド・アーモンド(イギリス)
【画家賞】ユッタ・バウアー(ドイツ)

イタリア・ボローニブックフェア会場において、3月23日午後2時半(現地時間)、2010年国際アンデルセン賞の受賞者が発表されました。

国際アンデルセン賞は、2年に一度、子どもの本の世界に貢献した作家と画家それぞれ1名の全業績を対象に贈られる賞です。
小さなノーベル賞と称され、児童文学の最高峰とされています。審査委員長は、イランの研究者、ゾーレ・ゲーニが務めました。

受賞式は、今年9月にスペインで行われるIBBY世界大会にて。


● デイヴィツド・アーモンド(イギリス)
1951年生まれ。廃坑のある小さな町で育つ。様々な職業を経て教職につき、そのかたわら編集や創作を続けた。大人向けの作品を発表した後、1998年から児童書を執筆。
日本語で出版されている作品は、『肩胛骨は翼のなごり』(山田順子訳 東京創元社 2000)、『ヘヴンアイズ』(金原瑞人訳 河出書房新社 2003)、『火を喰う者たち』(同 2005)、『クレイ』(同 2007)など。カーネギー賞、銀の石筆賞など受賞多数。2010年は、28人の作家賞候補者から選出された。

● ユッタ・バウアー(ドイツ)
1955年ドイツ・ハンブルク生まれ。大学で技術・デザインを学んだ後、児童書のイラストレーションや婦人雑誌の漫画を手がける。
日本語で出版されている作品は、『おこりんぼママ』(小森香折訳 小学館 2000)、『いつもだれかが…』(上田真而子訳 徳間書店 2002)、『羊のセルマ』(山崎慶子訳 二見書房 2002)など。他にクリスティーネ・ネストリンガーの作品等にも挿絵を描いている。
2010年は、27名の画家賞候補者から選出された。


なお、最終選考に残った候補者(ショートリスト)は以下の通り。残念ながら、日本からの候補者、谷川俊太郎氏と林明子氏は受賞を逃しました。

作家賞:
 Ahmad Reza Ahmadi(イラン)
 David Almond(イギリス)
 Bartolomeu Campos de Queiros(ブラジル)
 Lennart Hellsing(スウェーデン)
 Louis Jensen(デンマーク)

画家賞:
 Jutta Bauer(ドイツ)
 Carll Cneut(ベルギー)
 Etienne Delessert(スイス)
 Svjetlan Junakovic(クロアチア)
 Roger Mello(ブラジル)


国際子どもの本の日 「さがそう、本はきみをまっている!」
2010.03.12更新

世界72の国と地域が加盟する国際児童図書評議会(IBBY)は、H・C・アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」と定め、各国でてお祝いをしています。
1967年からは、IBBY支部が順番にポスターとメッセージを作成し、各国に発信しています。

2010年はスペイン支部が担当しました。
バルセロナに住む画家ノエミ・ビリャムーサがポスターを、スペインを代表する児童文学作家で哲学者でもあるエリアセル・カンシーノがメッセージを、世界中の子どもたちに贈ります。

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国際子どもの本の日メッセージ

「さがそう、本はきみをまっている!」



 むかしむかし そのむかし
 ちっちゃな おふねが ありました
 どうすりゃ うかぶか
 わからずに わからずに
 うみに でられぬ ふねでした
 ひい ふう みいの よ いつ む
 ろくしゅうかんが すぎました
 ちっちゃな おふねは
 ちっちゃな おふねは
 うみに たびだって ゆきました

 私たちは本を読むことをおぼえる前に、遊ぶこと、そして歌うことをおぼえます。私の国の子どもたちは、字の読めないうちからこのわらべうたを口ずさんできました。路地裏に集まって、夏のコオロギときそいあって声をはりあげ、海にでていけない小さな船のことをくりかえし歌ったものでした。ときには紙で船をこしらえ、水たまりにうかべましたが、船はどこにもたどりつかずにしずんでしまいました。

 私も、自分の町の路地に錨をおろした小さな船でした。夕方、屋上から太陽が西の空にしずんでいくのをながめていると、遠い――それが、場所としてはるか遠くなのか、心の奥深くなのか、まだわからぬまま――自分の目にうつるもののもっと先に、すばらしい世界が広がっている予感がしたものでした。

 うちの押し入れに積み上げられた箱のかげに、小さな本がありました。だれにも読んでもらえないために海にでていけない小さな本。その本に気づかないまま、私は何度そこをとおりすぎたことでしょう。泥の海にのりあげた紙の船、段ボールのかげにかくれたひとりぼっちのその本に。

 ある日、さがしものをしているとき、ふいに私の手がその本の背に触れました。もしも私が本だったなら、そのときのことをこんなふうに語るでしょう。「ある日、1人の男の子の手がぼくの背中にさわったんだ。すると帆がぴんとはって、海にでていくのを感じたんだ」と。

 目の前にあるものを見て、私はどれほど驚いたことでしょう。それは、金色の文字と模様が刻まれた赤い布装の本でした。中に何があるのだろうと、まるで宝箱を見つけたかのように、ドキドキしながらその本を開きました。期待はうらぎられませんでした。読みはじめるなり、そこに冒険があるのがわかりました。勇敢な主人公、善人、悪漢。下に文がそえてある挿絵を私は繰り返しながめました。危険、驚き…… すべてが私を、それまで知らなかった心おどる世界へといざないました。

 こうして私は、自分の家の先には川があり、川の先には海があり、海には、大海原にのりだそうとしている船があることを知りました。私が最初に乗りこんだのはヒスパニオラ号でした。けれども、それがノーティラス号やロシナンテ、シンドバッドの船やハックルベリー・フィンのいかだだったとしても同じことだったでしょう。どんなに時がすぎようとこういった物語はみな、子どもが見つけてくれるのを、子どもが帆を広げ、船出させてくれるのを待っているのです。

 だから、さあ、ためらわず、手をのばしてごらん。本を手にとり、開いて読んでごらん。そうしたら、わかるでしょう。私が子どものころ口ずさんでいたうたにあるように、どんなに小さな船でも、いつかかならず海にのりだしていけるのだと。

(翻訳協力: 宇野和美)


※ 右はJBBYが作成したカレンダー


ハイチ震災 【1】
2010.01.19更新

現地時間1月12日夕方、カリブ海の島ハイチで大規模な地震が発生しました。
ハイチは、2007年にIBBYに加盟し、最貧国という環境のなか、子どもに本を届ける活動を進めていました。

IBBYのアピール、ならびに、IBBYハイチのスタッフ、ジョスリンさんからのメールを速報します。


【IBBYアピール 1月16日】

ハイチの大地震は、世界中の人々を震撼させました。最悪の天災が、カリブ海のもっとも貧しい国を襲ったのです。各国が、食料や水・薬の面で救済を開始していますが、彼らは、もっとほかのものも必要としています。

ハイチでは、2008年に、巨大台風の直撃を何度も受け、学校が崩壊し、多くの子どもたちが犠牲になりました。IBBYハイチ支部は、「CHILDREN IN CRISIS」のプログラムで、教師や図書館員を集め、子どもたちを恐怖のトラウマから解放するため、ストーリーテリングやブックセラピーのワークショップを行いました。しかし、今回の地震は、再び数万の死者と更なる荒廃、将来への不安を
もたらしました。

IBBYは、ハイチ支部のジョスリンに連絡を試みていますが、今まだ交信できていません。私たちはIBBYのプログラムに参加した子どもたちについてもわかりません。ジョスリンと連絡がつき、彼女が行動できる状況にあるなら、IBBYはもちろん100パーセント彼女を支援するつもりです。

IBBYは募金を開始します。
ハイチの子どもとその家族が、本とものがたりで精神的に救われるため――少なくとも、私たちは、ジョスリンがこだわったクリオール語の本を届けるという仕事を継続することができます。
募金は、銀行振込もしくはIBBYウェブサイトからクレジットカードで受付けます。
※ 下方に情報掲載

新しい情報が入り次第お知らせします。
この惨劇は、私たちみんなの問題です。ジョスリンはIBBYの活発な仲間で、そして、いつでも子どもたちはもっとも弱い存在として犠牲を受けるのです。
ポルトープランスの人口の半分は子どもです。


【IBBYハイチ、ジョスリンさんからのメール 1月18日】

IBBYのメッセージに感謝します。私は、今までインターネットにアクセスできませんでした。コンピュータが繋がるのは一瞬で、ほとんど停電状態です。

ポルトープランスの大学は完全に崩壊しました。ほとんどの学校も同じです。何千もの大学生や子どもたちは、いまだに瓦礫の下にいます。多くの遺体が運び出されましたが、生存者はまだいるはずです。何千もの建物が全壊し、貧しい人たち中流階級の人たちは、家族と家を失いました。その恐ろしさはことばにできません。

今日、たくさんの死体を見ました。私の生徒たちも混じっていました。多くが死に、多くが負傷しました。とても記述できません。

幸い私の家族は無事です。家は半分壊れましたが、大丈夫です。

来週から活動を始められると思います。今は、死者の埋葬をしなくてはなりません。ハイチの子どもたちは、精神的な救いを必要としています。本は、彼らを立ちなおらせることができるでしょう。

学校は、9月か10月まで再開できそうにありません。建物もなく教師もおりませんから、新しい場所を見つけなくてはなりません。

多くの教会も崩壊しました。

あらためて、皆さんのサポートに感謝します。

私たちが倉庫や学校に保管していた本は壊滅しました。粉塵の中から少しでも回収しようと呼びかけましたが、今は、臭いはじめた死体と生存者を捜すことで手いっぱいです。仕方がないことでしょう。

私たちは前向きでいます、でも、そうあるには、本当に強い意志が必要です。

また連絡します。
ジョスリン



● ハイチ救済募金(IBBY CHILD IN CRISIS FUND)

【1】
IBBYウェブサイトから、クレジットカード決済で1ドルから寄附が可能です。手数料はかかりません。

http://www.ibby.org

 > 画面右 IBBY Children in Crisis Fund をクリック
 > 画面右 Way to donate の US$ Credit Card をクリック
 > 寄付する金額(USドル)を入力し、Put in basket をクリック
 > Children in Crisis をチェックし Go to payment/ordaring をクリック
 > *がついている項目を入力し、Terms and Conditions チェックして Pay/Order をクリック
 > 寄付する金額および入力項目を確認し、 Finalize order! をクリック
 > Please click here to start the online payment process in a new Window. という文字をクリック
 > 新たに開いたウィンドウで、クレジットカードの情報を入力し、Payボタンをクリック
 > 確認画面にて寄付する金額、入力内容を確認し、Continueボタンをクリックして完了です。

※英文のガイドです。ご不明な点がありましたら、JBBY事務局までお問い合わせください。


【2】
JBBYの国内郵便振替口座へご送金もしくは、JBBY事務局宛てに現金をお送りくださいましたら、JBBYからまとめてIBBYへ送金させていただきます。

郵便振替口座 00180-1-80781
口座名義 日本国際児童図書評議会
※ 必ず通信欄に「ハイチ救済」とご記入ください。

JBBY事務局
〒162-0828
東京都新宿区袋町6
TEL 03-5228-0051
FAX 03-5228-0053
info@jbby.org


「BOOKBIRD日本版」いよいよ創刊!
2009.11.26更新

1963年から、世界中の子どもと本をむすぶ人々に届けられてきた IBBYの機関紙「BOOKBIRD(ブックバード)」が、いよいよ日本語版で登場します。

各国から寄せられる、子どもの本をめぐるさまざまな情報、報告、論文などが盛りこまれ、児童文学の研究者や図書館関係者、子どもの教育に携わる人々、世界をもっと知りたい人々にとって、とても興味深い雑誌です。

年内に創刊準備号をご紹介し、2010年「国民読書年」より、いよいよ年間購読開始です。

●お問い合わせは、
発行元のマイティ・ブックヘ
TEL 03-5485-1118
bbj@mightybook.net


「IBBYスペイン大会」 登録料早期割引期間が延長しました
2009.10.23更新

第32回IBBY世界大会
サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)
2010年9月8日(水)〜9月12日(日)
→大会案内(PDFファイル:720KB)

世界72カ国が加盟するIBBYの隔年世界大会が、2010年にスペインで開催されます。
毎回世界中から数百名の子どもの本に関わる人たちが集まり、貴重な講演やセミナ、ラウンドテーブルでの情報交換のほか、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の授与式が行われます。

今回のメインテーマは、「The Strength of Minorities - マイノリティの力」
---------
私たちはみな、何らかのかたちで少数派を構成しています。特殊な言葉や特殊な文化の中で子どものための本を作らねばならない場合。経済的な理由あるいは心身の障害などの理由で、本を手にする機会に恵まれない場合。子どもの権利を認めない国家社会にあって、大人の役割を強いられる子どもたち。外国語と異文化のなかで生きていかねばならない移民たち。国籍のない人。少数民族として暮らしている人たち……。
(大会リーフレットより)
-----------

セミナー発表の申込〆切は 11/30 ※延長しました
大会参加費は、1人527ユーロ 
11/30までに申し込むと20%OFF ※延長しました
4/30までに申し込むと10%OFFになります。

いずれもスペインの大会本部ホームページから申し込むことができます。

●お問い合わせ
JBBY事務局
tel 03-5228-0051
fax 03-5228-0053
info@jbby.org


インド「児童図書館国際会議〜本の文化を築く」
2009.07.24更新

来年2月、IBBYインド支部(AWIC)主催で、児童図書館をテーマにした国際会議が開催されます。

会期:2010年2月4日(木)〜6日(土)
会場:India International Centre(40 Max Mueller Marg, New Delhi)

テーマ
(1)児童図書館の発展
  キーワード:公共図書館、NGO図書館、学校図書館、文庫、障害児のための図書館

(2)児童図書館にふさわしい読書材料
  キーワード:出版社の役割、作家・画家の役割、翻訳者の役割

(3)児童図書館サービス
  キーワード:図書館員の役割、図書課のネットワーク、選書、移動図書館

(4)社会を変えるきっかけとしての児童図書館
  キーワード:何もない所での本の役割、回復のための読書、ものの見方を変える読書

(5)境界のない児童図書館
  キーワード:普遍的な価値、児童文学の交流、読書普及のためのデジタル図書館、友情・寛容・平和への運動

AWICの児童図書館プロジェクトは25年以上も継続し、1991年には、「IBBY朝日国際児童図書普及賞」も受賞しています。
大会中に、同賞のプレゼンテーションも行われます。

参加費
・2009年7月31日まで  300ドル
・2009年8月1日以降   350ドル

詳細は、AWICウェブサイト


第32回IBBY世界大会 サンチャゴ・デ・コンポステラ
2009.07.15更新

第32回IBBY世界大会
サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)
2010年9月8日(水)〜9月12日(日)
→大会案内(PDFファイル:720KB)

世界72カ国が加盟するIBBYの隔年世界大会が、2010年にスペインで開催されます。
毎回世界中から数百名の子どもの本に関わる人たちが集まり、貴重な講演やセミナ、ラウンドテーブルでの情報交換のほか、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の授与式が行われます。

今回のメインテーマは、「The Strength of Minorities - マイノリティの力」
---------
私たちはみな、何らかのかたちで少数派を構成しています。特殊な言葉や特殊な文化の中で子どものための本を作らねばならない場合。経済的な理由あるいは心身の障害などの理由で、本を手にする機会に恵まれない場合。子どもの権利を認めない国家社会にあって、大人の役割を強いられる子どもたち。外国語と異文化のなかで生きていかねばならない移民たち。国籍のない人。少数民族として暮らしている人たち……。
(大会リーフレットより)
-----------

セミナー発表の申込〆切は10/30
大会参加費は、1人527ユーロ
9/30までに申し込むと20%OFF、4/30までに申し込むと10%OFFになります。

いずれもスペインの大会本部ホームページから申し込むことができます。

●お問い合わせ
JBBY事務局
tel 03-5228-0051
fax 03-5228-0053
info@jbby.org


日本のバリアフリー絵本展がIBBYホームページで紹介されました
2009.07.10更新

平成20年度、JBBYでは、IBBY障害児図書資料センターが選んだ2007年の推薦図書(Outstanding Books)を、全国10会場で展示しました。
IBBYのホームページにも掲載されましたのでご紹介します。
IBBYの障害児図書資料センターのページ
JBBYの巡回展のページ


IBBY障害児図書資料センター 2009年カタログ
2009.04.16更新

IBBY障害児図書資料センターの2009年「Outstanding Books」カタログが発行されました。

昨夏、JBBYの選考会を経て、日本からは8種類の図書・活動を推薦しておりましたが、そのなかから、3図書・活動が取りあげられています。

●点字雑誌・隔月刊「手で見る学習絵本−テルミ」(日本児童教育振興財団)
●CD『手話ごんぎつね』(熊本県聴覚障害者情報センター)
●拡大写本『あかちゃんがやってきた』(ふきのとう文庫、原書発行/福音館書店、角野栄子文、はたこうしろう絵)

※なお、ふきのとう文庫の布の絵本の活動(材料セットの販売など)については、アプローチの紹介としてカタログの中でふれられています。


今回はIBBY各国支部より、総計105タイトルの図書が寄せられ、中から21カ国 50冊を"Outstanding Books"としてカタログで紹介しています。

このカタログは世界中の知恵が集まったアプローチを知り、障害児のための図書について考える上で大変貴重なものです。

IBBY障害児図書資料センターも、資金難の問題を抱えています。それでもこの事業がIBBYで継続され、世界中で障害児の読書ために努力されている関係者の皆様を励ましています。

これらの本の質の向上と発展、そして全ての子どもたちが読書の楽しさ・力を享受できますよう、みなさまのご理解とご支援をお願いします。


第7回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞
2009.04.16更新

さる3月24日、第7回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞の受賞者が発表されました。

この賞は、2002年に亡くなった『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンを記念して、スウェーデン政府が設立したものです。
世界中の子どもたちが文学への関心を深めること、そして、リンドグレーンが生涯願ってやまなかった「子どもの権利」を世界レベルで守っていくことを目的とし、毎年、作家や画家、ストーリーテラー、読書普及活動団体などに贈られます。
2003年に荒井良二さんが授賞したことから、日本でも一躍注目されるようになりました。

今年は、60カ国153の候補の中から、パレスチナで読書普及活動を続ける「タメール研究所」が受賞します。「タメール研究所」は、1989年に設立された独立組織で、内紛で学校に行けない子どもたちのために、本や、学校の代わりとなる教育の場を提供してきました。
授与式は、6月2日に、ストックホルム・コンサートホールで行われ、ヴィクトリア皇太子妃から賞金500万スウェーデンクローナが贈られます。


●これまでの受賞者
第1回 クリスティーネ・ネストリンガー(オーストリアの作家)
     モーリス・センダック(米国の画家)
第2回 リギア・ボシュンガ(ブラジルの作家)
第3回 荒井良二(日本の画家)
     フィリップ・プルマン(英国の作家)
第4回 キャサリン・パターソン(米国の作家)
第5回 バンコ・デル・リブロ(ベネズエラの読書団体)
第6回 ソーニャ・ハートネット(オーストラリアの作家)


4月2日は国際子どもの本の日です
2009.01.20更新

IBBYは、アンデルセンの誕生日である4月2日を、「国際子どもの本の日」と定め、世界中で、読書普及のキャンペーンを行っています。
この日のために、IBBYの加盟国が順番に、ポスターとメッセージを制作し、各国に発信します。
IBBYエジプト支部から、2009年のポスターが届きましたのでご紹介します。
右の方の富士山お分かりですか?
日本がど真ん中にある世界地図に馴染んでいますが、こうしてみると、日本は「極東」なのだなあと実感します。

このポスターの作者ヘイニ・D・エル・マスリは、カイロの美術学校で学んだ後、アメリカに渡って、ディズニーランドのコンセプト作りやショーデザインの分野で活躍しました。東京ディズニーランドのクリッタータウンやディズニーシーのアラビアンコーストも彼が手がけたそうですよ。
現在はエジプトに戻り、大作絵本「千夜一夜ものがたり」の制作に取り組んでいます。

JBBYはJPIC(出版文化産業振興財団)の協力を得て、このポスターを元に「本と読書のカレンダー」を作成し、全国の公共図書館等に掲示していただく予定です。お楽しみに!


IBBYインド支部 【緊急募金のお願い】・・・終了しました。ご協力ありがとうございました。
2008.10.10更新

去る8月、インド・ビハール州を流れる大河コシ川が氾濫しました。被災地(Madhepura, Supaul, Saharsa, Purrua, Araia)では、小学校の三分の一にあたる約2,500校が浸水崩壊し、子どもの本も消失しました。
IBBYインド支部にあたるAWIC(インド児童文学作家イラストレーター協会)では、被災地の使用言語であるヒンディー語のアルファベット絵本を5,000冊増刷し、小学校に配付する計画で、各国に支援をお願いいたします。

AWIC/IBBYインド支部
事務局長 マノラマ・ジャファ
Tel/Fax ++91 11 23 31 10 95
vjafa@bol.net.in

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このアルファベット絵本は、「JBBYインド識字基金(1998-2001)」を元に、インドで制作されたものです。この度の被災地支援にご協力いただける方は、下記口座までお願いいたします。

郵便振替口座:00180-1-80781
口座名義:日本国際児童図書評議会
※通信欄に「インド洪水」と明記してください。


第31回IBBY世界大会-デンマーク その2
2008.09.26更新

9月9日には、コペンハーゲン市庁舎の美しいホールで「IBBY朝日国際児童図書普及賞」の授与式が行なわれました。

今回は、JBBYが推薦した「ラオスのこども」とルワンダの非営利出版事業「エディシオン・バカメ」が受賞しました。プレゼンターは、朝日新聞ヨーロッパ総局長の大野博人氏です。
右は、活動報告をするラオスのこどものチャンタソン・インタヴォン共同代表。各国の大会参加者はみな真剣に聞き入っていました。

余談ですが、受賞式の後行われた立食パーティーでは(さすがデンマーク!)大皿から取皿にいたるまですべてロイヤルコペンハーゲンの食器が使われていましたよ。

○「ラオスのこども」は、10月11日に受賞記念会を開催します。詳細は、<催事のご案内>をご参照ください。


○IBBY朝日国際児童図書普及賞(IBBY-Asahi Reading Promotion Awards)
1986年に東京で開催された第20回IBBY世界大会を記念して創設された。朝日新聞社がスポンサーとなり、永続的でユニークな活動で、青少年の読書活動を推進する団体に贈られる。候補団体はIBBYの各国支部から推薦され、IBBY理事の中から選ばれた5名の選考委員が、2年ごとに、ふたつの団体を選出する。受賞者には、賞状と活動を維持発展させるための賞金1万ドルが贈られる。


第31回IBBY世界大会-デンマーク その1
2008.09.25更新

さる9月7日から10日まで、デンマークのコペンハーゲンで、世界70数カ国から約500名の子どもの本関係者が集まり、第31回IBBY世界大会が開催されました。
日本からも30名を超える方が参加しました。

写真は、開会式の中で行われた国際アンデルセン賞受賞式の模様です。世界中からノミネートされた60名の候補者から選ばれた、作家賞ユルク・シュービガー(スイス/左)と画家賞ロベルト・インノチェンティ(イタリア/中)に、国際アンデルセン賞の名誉総裁であるデンマークのマルガレーテ2世女王陛下からメダルが贈られました。
右は、2008年の審査委員長を務めたイランのゾーレ・ゲーニ教授。

○国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)
1953年、IBBYによって創設された、子どもの本の作り手に贈られる国際的な賞。永らく子どもの本に貢献してきた現存する作家および画家の全業績を対象に、IBBY各国支部が推薦した候補者の中から、国際選考委員会によって選ばれる。その選考水準の高さから、世界的に「Little Nobel Prizes(小さなノーベル賞)」と称されている。


2008年《国際アンデルセン賞》の受賞者決定
2008.05.13更新

作家賞 ユルク・シュービガー(スイス)
画家賞 ロベルト・イノチェンティ(イタリア)


国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)は、1953年、IBBY(International Board on Books for Young People)によって創設された、子どもの本の作り手に贈られる国際的な賞です。永らく子どもの本に貢献してきたと認められる、現存する作家および画家の全業績を対象に、IBBY各国支部から推薦された候補者の中から、国際選考委員会によって選ばれます。その選考水準の高さから、世界的に「Little Nobel Prizes(小さなノーベル賞)」と称され、児童文学の質の向上にはかり知れない影響を与えています。受賞者には、2年に一度開催されるIBBY世界大会において、賞状とアンデルセンのプロフィールが刻まれたメダルが贈られます。

2008年は、日本が推薦した谷川俊太郎氏と林明子氏を含む歴代最多の60名の作家と画家が候補に挙がり、イランのゾーレ・ゲーニ委員長と10名の委員からなる国際選考委員会が厳正な審査を行った結果、作家賞にスイスのユルク・シュービガーが、画家賞にイタリアのロベルト・イノチェンティが選ばれました。授与式は、2008年9月7日夕刻、デンマーク・コペンハーゲン・チボリコンサートホールにて行われます。(第31回IBBY世界大会・コペンハーゲン

なお、日本からはこれまでに、赤羽末吉氏(1980年画家賞)、安野光雅氏(1984年画家賞)、まど・みちお氏(1994年作家賞)が受賞しています。

● ユルク・シュービガー(Jurg Schubiger)
1936年スイス生まれ。哲学博士。作家兼心理セラピスト。
邦訳に『世界がまだ若かったころ』(松島富美代訳 ほるぷ出版 2001)

● ロベルト・イノチェンティ(Roberto Innocenti)
1940年イタリア生まれ。非常に細密なリアリスティックで芸術性の高い絵と、シンデレラやピノキオといった古典作品の挿絵で知られる。
邦訳に『ピノキオのぼうけん』(金原瑞人訳 西村書店 1992)、『シンデレラ』(谷本誠剛訳 西村書店 1989)、『ローズブランチュ』(岩倉務訳 平和のアトリエ 1990)、『白バラはどこに』(長田弘訳 みすず書房 2000)、『エリカ 奇跡のいのち』(柳田邦男訳 講談社 2004)など。

IBBYのニュースリリース(英文)
http://www.ibby.org/index.php?id=845


●2008年度の候補者(※は最終候補)

◆作家賞
Beatriz Maria Ana Ferro(アルゼンチン)
Lene Mayer-Skumanz(オーストリア)
Bartolomeu Campos de Queiros(ブラジル)※
Qin Wenjun(中国)
Iva Prochazkova(チェコ)
Fatima El Maadoul(エジプト)
Marie Desplechin(フランス)
Voula Mastori(ギリシャ)
Kate Thompson(アイルランド)
谷川俊太郎(日本)
Iuliu Ratiu(ルーマニア)
Jan Navratil(スロヴァキア)
Maria Asun Landa(スペイン)
Jurg Schubiger(スイス)
David Almond(英国)※
Jackie French(オーストラリア)
Anne Provoost(ベルギー)
Brian Doyle(カナダ)※
Kika Pulcheriou(キプロス)
Bjarne Reuter(デンマーク)
Irmelin Sandman Lilius(フィンランド)
Peter Hartling(ドイツ)
Gudrun Helgadottir(アイスランド)
Mino Milani(イタリア)
Guus Kuijer(オランダ)※
Dragana Litricin-Dunic(セルビア)
Beverley Naidoo(南アフリカ)
Barbro Lindgren(スウェーデン)
Ayla Cinaroglu(トルコ)
Lloyd Alexander(アメリカ)

◆画家賞
Isol Misenta(アルゼンチン)※
Linda Wolfsgruber(オーストリア)
Rui de Oliveira(ブラジル)
Svjetlan Junakovic(クロアチア)※
Lilian Brogger(デンマーク)
Claude Ponti(フランス)
Vassilis Papatsarouchas(ギリシャ)
Roberto Innocenti(イタリア)
Kestutis Kasparavicius(リトアニア)
Nickolay Popov(ロシア)
Lila Prap(スロヴェニア)
Ulises Wensell(スペイン)
Hannes Binder(スイス)
Jan Pienkowski(英国)
Shaun Tan(オーストラリア)
Kitty Crowther(ベルギー)
Pierre Pratt(カナダ)
Adolf Born(チェコ)※
Virpi Talvitie(フィンランド)
Jutta Bauer(ドイツ)
Marie-Louise Fitzpatrick(アイルランド)
林 明子(日本)
Mauricio Gomez Morin(メキシコ)
Stan Done(ルーマニア)
Olga Bajusova(スロヴァキア)
Piet Grobler(南アフリカ)
Eva Eriksson(スウェーデン)
Nazan Erkmen(トルコ)
David Wiesner(アメリカ)※

●国際選考委員会
委員長:
Zohreh Ghaeni(イラン)
図書館情報学で学位をとり、教師・児童書の編集・評論・ワークショップなどあらゆる角度か ら子どもと子どもの本に関わる。イランの児童文学史や図書目録の編纂も行う。

委員:
Alicia Salvi(言語学・児童文学者/アルゼンチン)
Annemie Leysen(評論/ベルギー)
Francine Sarrasin(美術史/カナダ)
Nadia El Kholy(児童文学者/エジプト)
Isabelle Nieres Chevrel(文学・比較文学者/フランス)
Bill Nagelkerke(図書館青少年サービス/ニュージーランド)
Nataliya Avgustinovich(美術評論家/ロシア)
Maria Jesus Gil(出版社/スペイン)
Helene Schar(編集者/スイス)
Junko Yokota(児童文学者/アメリカ)


「ラオスのこども」が《IBBY朝日国際児童図書普及賞》を受賞!
2008.05.11更新

国際児童図書評議会(IBBY)は、3月31日、ボローニャ国際ブックフェア会場において記者会見を行い、IBBY朝日国際児童図書普及賞は、ラオスで活動する日本のNPO法人「ラオスのこども」とルワンダの読書普及団体「Editions Bakame」に決定したことを発表しました。

IBBY朝日国際児童図書普及賞(IBBY-Asahi Reading Promotion Awards)は、1986年に東京で開催された第20回IBBY大会を記念して創設されました。朝日新聞社がスポンサーとなり、永続的でユニークな活動で、青少年の読書活動を推進する団体に贈られます。候補団体はIBBYの各国支部から推薦され、IBBY理事の中から選ばれた5名の選考委員が、2年ごとに、ふたつの団体を選出します。受賞者には、賞状と活動を維持発展させるための賞金1万ドルが贈られます。

授与式は、デンマーク・コペンハーゲンにて、2008年9月9日夕刻から行われます。(第31回IBBY世界大会・コペンハーゲン)

● ラオスのこども(日本/ラオス;共同代表:チャンタソン・インタヴォン、森 透)
1970年代後半のラオスにおける内戦と革命は、多数の難民をうんだ。ラオス出身で日本に暮らすチャンタソン氏は、難民を受け入れることが根本的な解決にはならないと考え、1982年に「ラオスの子どもに絵本を送る会」を立ち上げる。初めは、日本の児童書を送っていたが、1990年後半から、ラオスの作家や画家によるラオスの本を出版するための支援を開始する。日本で始まった活動はラオスでさらに広がり、25年経った現在、組織はNGO「ラオスのこども」として、ラオスの子どもたちの識字教育や権利を獲得するための事業を推進している。これまでに62万部のラオ語の児童書を発行した。
この運動は、ラオスの国立図書館や文部省を巻き込んで、読書推進運動は国家の優先事項のひとつになっている。

<NPO法人ラオスのこども・東京事務所>
〒143-0025東京都大田区南馬込6-29-12-303 TEL/FAX:03-3755-1603
http://homepage2.nifty.com/aspbtokyo/

● エディシオン・バカメ(ルワンダ; 代表:Agnes Gyr-Ukunda)
1994年のルワンダの大量虐殺の後、Agnes Gyr-Ukundaは、エディシオン・バカメを立ち上げ、子どもたちのための非営利出版活動を開始。ルワンダの子どもたちに母国語(キニヤルワンダ語)の本を手渡し、自分たちの文化に基づいた健全な読書を勧めることで、大量虐殺の恐怖を克服するのに役立つと考えた。母国語で書かれた子どもの本はルワンダでは初めてで、絵本のほか、大きい子どものための物語、ドキュメンタリー、小説なども出版している。1995年以降、バカメでは、30の本を制作し、総印刷部数は45万部を超えた。
ほかに、口承で伝わる昔話の文字化による復元、読書習慣の推進、作家や画家を育成するワークショップなども行う。

IBBYのニュースリリース(英文)
http://www.ibby.org/index.php?id=843


2008年度リンドグレン賞決定
2008.05.10更新

2008年度リンドグレン賞が、3月12日に発表されました。JBBYは2008年度、作家の神沢利子さんを推薦しましたが、残念ながら受賞に至りませんでした。今年度の受賞者はオーストラリアの作家、ソーニャ・ハートネットです。

リンドグレン賞(The Astrid Lindgren Memorial Award)は、2002年に亡くなった『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデン人作家、アストリッド・リンドグレンの功績を讃え、その名を記念し、児童文学を世界中で広めるために、スウェーデン政府が同年に設立しました。日本では、2005年に荒井良二さんが受賞し、話題となりました。リンドグレーン賞は、作家や画家に限らず、ストーリーテラー、読書を推進する個人や団体なども選考の対象となります。毎年、世界各国より、候補を推薦することができる団体や個人が認定され、JBBYも日本で認定されているおよそ十ある団体の一つです。

ソーニャ・ハートネット(Sonya Hartnett)は1968年にメルボルンに生まれ、15歳の時にデビュー。以来、18の作品が出版されています。近年のヤングアダルトの分野を牽引する作家の一人で、若者たちの深層心理を、人生の暗い側面の表現も避けずに、巧みな言語で描写します。家族、友人、あるいは双子の兄弟、などの小さいグループの中における権力と依存を描くことが多く、殆どの主人公は心に大きな打撃を負うような、耐え難い状況を体験します。しかし、見事な物語の叙述により、その表面下にある力強く、激しい感情に対して、読者は共感と参画意識をおぼえます。ソーニャ・ハートネットの作品は多くの言語に翻訳され、賞を受賞しています。<ALMA広報より、配信された紹介文を抜粋、翻訳>

日本では『木曜日に生まれた子ども(Thursday's Child, 2000)』(金原瑞人訳 河出書房新社 2004年)、『「小鳥たちが見たもの(Of a Boy, 2003)』(金原瑞人、田中亜希子訳 河出書房新社 2006年)、『銀のロバ(The Silver Donkey, 2004)』(野沢佳織訳 主婦の友社 2006年)が出版されています。『銀のロバ』は2006年IBBYオナーリスト(世界の推薦図書)、文学作品部門にも選ばれています。


2008年 国際子どもの本の日(4月2日)
2008.05.09更新

IBBY(国際児童図書評議会)は、H.C.アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」とし、各国で読書と本のキャンペーンをおこなっています。1969年からは、70以上あるIBBYの加盟国が順番にポスターとメッセージを作成し、世界中に発信しています。

2008年はタイ王国が担当しました。タイの人間国宝でもあるチャクラパンポサヤットが、タイに古くから伝わる読書のイメージを美しいポスターとメッセージに仕上げました。世界中の子どもたちが同じポスターをながめながら何を想像するのでしょうか。

2008年「国際子どもの本の日」メッセージ

IBBYは各国支部と手をつなぎ、「子どもの本を通しての国際理解」を推進しています。

「本が教えてくれること; 広がる世界の喜び」
チャクラパン ポサヤクリット(文と絵)

 読書を通して世界を知る経験は、なににもまして大切なものとして、子どもの頃から育まれていってほしいと願います。私が知るタイについて言えば、子どもたちは豊かな文化や伝統に根ざした読書を通して、世界を知りたいという願う気持ちを自ずと育てられてきました。親がまず最初の先生で、僧侶たちは、世俗的なことも促し、教育してくれる導き手です。
 この絵はタイに古くから伝わる伝統からインスピレーションをもらって描いたものです。小さな読書用の特別な机の上に、物語が記されたヤシの葉を広げて、それを子どもたちに読み聞かせてやることで彼らは読み書きを学ぶのです。
 ヤシの葉に書かれた物語は、たいてい仏教の教えをもとにしたものです。「ジャータカ(Jatakas)」を素材にしたお釈迦様の生涯や逸話の物語は、子どもたちの精神を高め、信仰心や想像力、そして道徳をしっかりと育む意図をもって今も語り継がれています。

画家、チャクラパン ポサヤクリット
(Chakurabhand Posayakrit)について

1943年生まれ、タイの人間国宝。ラマ王朝200年祭には、この2世紀を代表する最も優れた52人の芸術家に選ばれる。タイの伝統文化である人形劇の保護にも貢献、バンコク国立博物館での修復作業でも知られる。

JBBY作成2008年カレンダー
JBBYはこのポスターをもとに、子どもの本にまつわる記念日やイベントの日程を掲載したカレンダーを作り、全国の公共図書館はじめ、関係団体へ配布しました。僅かですが、まだ残っていますので、カレンダーにご興味ある方は、JBBY事務局までお問い合わせください。

イベント
JBBYは3月28日(金)から30日(日)まで、大崎ゲートシティーにて開催される「国際子どもの本の日 2008本をひらけばたのしい世界」に協力しています。

問い合わせ・連絡先
JBBY事務局
〒162-0828東京都新宿区袋町6番
電話:03-5228-0051 FAX:03-5228-0053 Eメール:info@jbby.org



一般社団法人 日本国際児童図書評議会
〒162-0828 東京都新宿区袋町6日本出版クラブ会館
TEL : 03-5228-0051 FAX : 03-5228-0053
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